湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

普通救命講習を実施しました!

2020-12-28



皆さん、こんにちは。
イトケンです。

今年はコロナ禍のため、すべてのガイド養成講座を中止としました。
しかし、ガイド活動には何が起こるかわかりません(起こらないほうがいいですがね)。

そのため、毎年実施している認定ジオガイド向けの「普通救命講習」を
今年も湯沢雄勝広域市町村圏組合消防署にて実施しました。
もちろん感染対策をしたうえで、です。

当日は協議会のスタッフを合わせて17名が参加しました。

まずは消防署職員さんから救命講習を受けます。


photo201226_01.jpg
写真1:救命講習を受ける様子。

次に消防署職員さんによる心肺蘇生法の実技演習を見てから個別に実践します。

photo201226_02.jpg
写真2:心肺蘇生法の実習の様子。

さらにAEDを実際に操作します。

photo201226_03.jpg
写真3:AEDを操作している様子。

実技はここまでで、最後にAEDの種類やその他の応急手当について説明を受けて、講習は終了です。

photo201226_04.jpg
写真4:説明を聞いている様子。



繰り返しになりますが、本来はガイド活動中に何も起こらないことが一番良いのです。
ですが、何か不測の事態が起こった時に対応できる術を身に付けることは重要ですよね。

今回参加していただいたガイドの皆さんは心肺蘇生法などをきちんと学べたかなと思います。

ただ、この講習について書きながら、ふと思ったのが、「どこにAEDがあるのか」でした。
講習により方法論はわかったとしても、AEDを当てもなく探すのはあまり宜しくないですよね。

個人的に気になったので、「日本救急医療財団全国AEDマップ」で調べてみると、湯沢市内には
あまり設置されていないことがわかりました。
というよりも、情報が少なすぎるような・・・。

本来は設置者が日本救急医療財団のHPに設置登録情報を登録・公開することになっているようですが、
おそらく任意のため情報があまり集まっていないのかもしれません。

スマホのAED検索アプリでも似たような状況、かつ古い情報のものが多く、
いざというときスムーズにAEDが探せるのかは微妙なところです。

ただ、スマホのアプリの場合はアプリの利用者がAEDの情報を投稿することができるので、
AEDが設置されている箇所を見つけ次第、投稿していけば情報がどんどんと新しくなるのかなと思います。

皆さんもいざというときにAEDを持ってこられるよう、普段からどこにあるのか把握していきましょうね。
自分も少しずつアプリに投稿していこうかと思います。


さて、そんなこんなで2020年がまもなく終わります。
今年はあまりブログを書くことができず、申し訳ありませんでした。

コロナ禍で誰もが大変な状況ですが、来年はもう少し前向きになれる年になるといいですね。
それでは皆さん、良いお年を。

来年も引き続き、ゆざわジオパークをよろしくお願い致します!


イトケン


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参考
「日本救急医療財団 全国AEDマップ」より
(https://www.qqzaidanmap.jp/)



院内石を調べてみた

2020-12-08

皆さん、こんにちは!
イトケンです。


すっかりご無沙汰となってしまいましたね。


師走に入り、ゆざわは本格的な冬に少しずつ向かっています。
こんなご時世ですので、体調管理には例年以上に気を付けましょう!


さて、実はここ2,3週間、市役所の2階で院内石の実験、そしてミニミニ展示をしていました。
何をしていたのかというと、湿度の吸収や放出が優れていると言われる院内石を使って、
実際にどれくらい水を吸うのか調べてみたのです。


ただ、本来の石材の吸水率は日本工業規格(JIS規格、JIS A 5006)にのっとった実験により測定するので、
今回はあくまで簡易的な実験での結果となることだけご注意ください。

photo201208_01.jpg
写真1:市役所2階にある「ゆざわジオパークインフォメーションボード」。ボードは1階のロビーにもあります。

photo201208_02.jpg
写真2:そのボードの裏にひっそりと展示。

photo201208_03.jpg
写真3:院内石の水漬け。動きがないので地味です・・・。


実験としては単純で、

①院内石を水中に静置し、吸水(2週間ほど)
②吸水後の質量を測定
③乾燥機に入れ、70℃で乾燥(16時間ほど)
④乾燥後の質量を測定。

保管していた院内石が乾燥しているかどうか分からなかったため、吸水させたのちに乾燥させる形としました。


早速結果をいうと下記のようになりました。


乾燥後の質量(g)吸水後の質量(g)吸水率(%)
試料199.65114.7115.11
試料267.6079.2517.23


おお、意外と吸ってる!
単純に考えれば、乾燥重量50kgの石材があるとすると、最大で約8kgの水を吸うことになりますね・・・。
すごいな・・・。


同じ凝灰岩で石材として有名な「大谷石(おおやいし)」も吸水率は高く、JIS規格で18%前後、
そのほかの吸水実験で20%以上という報告例もありました。


こういった特性を昔の人は良く分かっていたようで、住居の床下に院内石の破片を敷いていたようです。
身近にあるものを上手に生活の中に取り入れていたのですね。


ただ、吸水率が高いことは良いことばかりではなく、ゆざわのように寒い地方だと
吸水した水が凍ることで、石材が割れてしまうことが考えられます。


そのはずなのですが、院内石を使った塀や蔵はあまり劣化していないような気がします・・・。
何か仕掛けでもあるのでしょうかね??


それとも単純に耐久性が高いのか、実は岩石中の水は凍りにくいのか・・・。


まだまだ分からないことだらけですね(汗)。


何かご存知でしたら、ぜひ教えてくださいね。


ではでは。


イトケン


再認定の現地調査が実施されました!

2020-11-13


皆さん、こんにちは!
イトケンです。

また長いことブログを更新せず申し訳ありません。
ブログは低頻度になりつつありますが、適度にツイッターで情報発信をしているので、
そちらも合わせてご覧いただければと思います。

さて、先週末のことですが、ゆざわジオパークの再認定のための現地調査が行われました。
結果の通知は来年の2月になるので、まだしばらくお預け状態ですね(汗)。

まず最初に、この再認定調査は様々な方々のご協力により、何とか実施することができました。


ご協力いただいた皆様、また応援してくださった皆様、
本当にありがとうございました!



引き続き、地元の皆さんのご協力を得ながら、さらにジオパーク活動を進めていきたいと思います。

また、11月の実施にも関わらず奇跡的に天候も恵まれました!
(ちなみに4年前の調査は初日に大雪でした・・・)。


photo201113_03.jpg
写真1:当日の小安峡の様子



今回は2日間の日程でゆざわジオパークのテーマである「地熱」を体感できるジオサイトを巡りながら、調査員の方々と意見交換をしました。



photo201113_01.jpg
写真2:大湯温泉での様子。最近サーモグラフィーを導入したのですが、道路の一部が地熱の影響を受けて、温かくなっている様子が見えます。そして、実際に温かいと思われる部分を触ってみると、本当に温かくてビックリします!



photo201113_04.jpg
写真3:大噴湯は今日も元気!



photo201113_05.jpg
写真4:川原毛地獄を巡ってから、現世へと戻ります。



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写真5:拠点施設であるジオスタ☆ゆざわも見学。



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写真6:事前に提出した報告書をもとに調査員の方々と意見交換。


photo201113_07.jpg
写真7:翌日は院内地区を見学。

2日間という短い日程でしたが、有意義な意見交換ができたと思います。

自分にとっても気づきのある現地調査だったので、できることからコツコツとやっていきたいと思います。

イトケン




ジオサイトの解説板、更新中

2020-09-24


皆さん、こんにちは。
イトケンです。

ブログの更新がすっかり途絶えてしまって申し訳ないです。

今年は4年に一度あるジオパークの再認定審査があります。
いまは現地審査の準備を進めているところで、事務局はドタバタ。

そんなドタバタの真っただ中ですが、その中でも変わったことを今日は報告したいと思います。
それは、ジオサイトにある解説板の更新です。

すでに一部ですが、解説板の内容を変更しています。
例えばこちら。

photo200924_01.jpg
写真1:小安峡大噴湯の解説板ビフォー。

photo200924_02.jpg
写真2:小安峡大噴湯の解説板アフター。

ビフォーとアフターでの違いはお分かりいただけるでしょうか。

今回の更新では各ジオサイトで「地質」、「生態」、「文化」の3つの特徴をあげて、
その特徴同士の関係がわかるように注意して製作しました。

今までの解説板でも、その関係がわかるような文章でしたが、単に説明文が書いてあるだけで、
少しわかりにくかったように思います。

そのため、今回からは特徴ごとに「テーマ色」を決め、解説板の「レイアウト」もすべて統一し、
見ている人が、どの解説板を見ても同じ流れで各ジオサイトの説明を読むことができます。

また地質的な説明に偏りがちなので、生態的な部分と人との関わり(文化)も必ず入れるようにしました。

もう一つ、更新したものをお見せします。

photo200924_03.jpg
写真3:河岸段丘ビフォー。

photo200924_04.jpg
写真4:河岸段丘アフター。名称もちょっと変更しています。

お気づきになった方もいらっしゃると思いますが、以前の解説板では英語が書かれていましたが、
今回の解説板では英語がありません。

「インバウンド、どうすんねん!!」と言われそうですが、その対策として「二次元バーコード」を利用しています。
解説板の左下にある二次元コードを携帯やスマートフォンを使って読み取ると・・・。

photo200924_06.jpg
写真5:スマートフォンを使って、二次元バーコード(大噴湯のもの)を読み込んだ画面の様子。

英語が表示されます。

非常に短い文章ではありますが、各解説板の内容を英訳して読めるようにしました。

二次元バーコードを読み取るアプリを携帯やスマートフォン、タブレットにインストールされていれば、
外国人観光客であっても解説板の内容を知ることができます。

ちなみに、この英訳された文章を読む際には携帯電波を利用しないので、お金がかかることはありませんし、
電波の届かない場所の解説板でも利用することができます。

外国人観光客の方々には面倒な部分があるかもしれませんが、今後利用状況を調査した上で、
多言語化を進めていこうかと考えています。

9月24日現在で、9カ所の解説板を変更しています。
順次変更していきますので、ぜひ新しい解説板を探して読んでみてくださいね!



イトケン

今日は「防災の日」!

2020-09-01



皆さん、こんにちは。
イトケンです。

新型コロナウイルスと熱中症、両方への心配のある夏でしたが、
皆さんは体調を崩されていないでしょうか。

先週は、秋田とは言え、すさまじい暑さでした・・・。
エアコンをガンガン使って、何とかしのぎましたが・・・。

さて、今日は「防災の日」ということで、
湯沢市内で見つけた石碑について、ご紹介したいと思います。

それはこちら。

photo200901_01.jpg
写真1:貝沼に関する出来事と、当時の人々の思いが彫り込まれています。

この石碑は湯沢市皆瀬地区にある「大山神社」にあるものです。
近くにはジオサイトの1つである「貝沼」があり、この石碑も貝沼について書かれています。

解釈として少し間違っているかもしれませんが、書かれている概要は以下のようになります。

-----------------------
①それまで大きな問題もなく灌漑用に使っていた貝沼が大正2年(1913年)に大雨による増水のため水門が破壊され、
 家屋や田畑が浸水し、甚大な被害となった。

②地元の地主さんなどが修理をするために何とかお金を工面し、貝沼の修繕工事を行った。

③ただ、貝沼があることで集落の人々は生活をすることができた。つまり、今後の集落が盛んになるのか、
 衰退するのかは貝沼の維持が良いか悪いかで決まる。そのため、そのことをしっかりと後世に伝えるため石碑を作った。
--------------------------

少し意訳も入っていますが、大きくは間違っていないと思います。

大雨が降ることで沼が氾濫し、家屋や田畑に影響を与えてしまうというのは、
全国各地に同じような言い伝えや石碑があるかと思います。

今日は防災の日ということで、身近な場所に潜む「危険性(リスク)」を再確認するのに
良い日だと思いますが、個人的に貝沼の石碑で驚いたのは、

リスクを許容している

と感じたことです。

当時の貝沼周辺の人々は、この貝沼の水を使って田畑を耕し、また日々の生活をしていたのだと思います。
その貝沼が大雨によって氾濫をしてしまった・・・。

この場合、一般的には死傷者の数や浸水した面積などを記載する物ですが、この石碑には一切でてきません。
実際に亡くなった人がいなかったのかもしれませんが、あくまで貝沼に感謝し、その維持管理を後世に伝えるという
ある意味すごく不思議な内容の石碑になっています。

リスクが存在すると分かったうえで、維持管理しながら生活をする。

いまの私たちに必要なことは、リスクが「ある」か「ない」かという単純な2択ではなく、
身の回りにあるリスクを知ったうえで、「そのリスクとどうやって共存していくか」を考えていくことなのではないでしょうか。

そんなことを100年以上前の石碑を見て感じました。

皆さんはどう思いますか??

イトケン
プロフィール

湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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