湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

秋田の酒米の歴史②

2012-05-16

みなさんこんにちはm(_ _)m


らんぼーさん、後輩の僕も、確かに「たにし観音」のお話聞いてますよ~!
本尊もチラッと見せてもらったような…記憶があります…多分!
土沢神社は、ひっそりとした佇まいの神社ですが、何だか不思議な空気に包まれた場所です。


さて、今週末は千葉幕張メッセにて行われる、日本ジオパークネットワークの公開加盟審査会に
同行することができるとのことで、今からワクワクしているふらっとです!

幕張メッセには行ったことがないのですが、きっと大きなホールで
ドーンと湯沢の魅力をプレゼンしてくるんだろうなぁ。
僕は直接プレゼンに関わるわけではないのですが、
楽しみに思うと同時に、緊張感もあります。

ですが、僕が事務局に入るずっと前から、
多くの人たちの努力によって磨かれてきたこの構想ならば、
きっと誰が聞いても素晴らしい内容に感じてくれると信じています!

というわけで、プレゼンの心配はせずに
僕は僕のできることをコツコツやっていきたいと思います。


では早速、前回のお話の続きに入ります。
前回はまず酒米についての基礎知識を確認しました。

前回の記事に補足させていただきますと、酒米と呼ばれるような品種は、

総じて病気に弱かったり倒伏しやすかったりと、
一般の米に比べ栽培が難しいものとされています。


更に、これを酒造において使用するに当たっては、

含まれる糖分が少ないため、他の果実酒(ワインなど)に比べると、
米はとても発酵の難しい原料であるとされています。


それ故に、昔から日本の酒造家や酒米農家の人たちは、多くの苦労を重ねてきました。

僕は正直な所、今まで日本酒がそんなデリケートなお酒であるという認識はなく、
むしろワインとかの洋酒の方が、よっぽど繊細で難しいお酒であるように思っていました。

それはきっと、日本酒を飲んでべろべろになってる
近所のおじさん方ばかり見てきたからなのかもしれません…(汗
(あと悪酔いしてどんどんお酒飲ませてくる友人とか…)

テレビに映るヨーロッパのブドウ畑を営むオジサマ達からは、
そんな酔っぱらった姿は想像もできませんから、
なんとなく向こうのお酒の方が高尚なもののように感じたんだろうと思います。

ところが必ずしもそんなことはなく、
勉強すればするほど、日本酒とはすごいお酒なんだと思い知らされます。

特に、その原料となる稲の栽培・品種改良に関する
酒造関係者、研究者の方々の努力と苦労の歴史には驚かされます。


さて本題です。
伝家の宝刀(と言いつつ毎回使ってますが)『山田の語り草 総集編』によると、
秋田の酒米の歴史舞台に最初に登場するのが、
1893年(明治26年)に山形県の篤農家・阿部亀治により育成された、
「亀の尾」
と名付けられた品種であったとされます。

前回は、酒米は一般食用に適さないと書きましたが、
この亀の尾、むしろ食用として一般的で、かのコシヒカリ、ササニシキ、
更にはお馴染みあきたこまち、ひとめぼれ
ご先祖様にあたる、大変美味な品種であったそうです。

その上酒米としても優れた特性を備え、
五百万石、たかね錦、若水、亀粋など多くの子孫品種も生み出しました。

秋田県および湯沢市内での全盛期は1921~1930年代とも言われ、
「秋田酒造史」の一文によると、
『1921年(大正10年)「両関」が、第4回、第6回に続き第8回全国清酒品評会において
優等に入賞、秋田県として初めて名誉賞を受賞。秋田酒の名声を全国に博す。
県産酒造米「亀の尾」特に県南産米が広く県内外で賞用され、雄平二郡ではその70%にも及ぶ。

とされています。

すごいですね。ということはつまり、
全国の注目を浴びたお酒が秋田から生まれ、そのお酒は湯沢の蔵で仕込まれて、
それに使用された酒米の大半も湯沢…、そしてやっぱり湯沢の米どころと言えば、
山田でその多くが栽培されていた、ということになりますよね。
これはとても誇らしいことです。

「亀の尾」は育成当初の時点でこそ「耐冷性に優れる」と言われていましたが、
新たな品種の台頭により相対的な弱さが際立ち、
あわせて害虫への耐性の低さや、
化学肥料を使用すると極端に米が脆くなるといった性質を持つことから、
現代の農法には向かないとされ、次第にその子孫品種などにとって代わられたそうです。

それにより、一時は全国的に「亀の尾」の栽培自体されることがなくなりましたが、
新潟県の三島郡和島村の『清泉』で知られる久須美酒造にて、
1983年(昭和58年)に亀の尾を原料に使った吟醸酒『亀の翁』が製造されたことで、
現代に蘇りました。

そのドラマティックな出来事は、
漫画『夏子の酒』(1988~1991年、モーニングで連載)のモデルになり、
同名作品のテレビドラマ化までされて、一躍注目を集めました。

県内でこの酒米が使用されているお酒としては、
木村酒造さん『秋田杜氏 亀の尾仕込み 大吟醸』や、
浅舞酒造さん『天の戸 亀の尾仕込み 純米吟醸』があります。
うーん、飲んでみたい!!

山田表紙_convert_20120507145538

さて…、またしてもがっつり文章ばかり詰め込んでしまいましたが、
ここでお終いにしたいと思います。

写真などを上手に利用した華やかな記事は、他のメンバーの方にお任せします…。
それと、お酒の記事を書くなら、色んな銘柄を飲み比べたりしていると
もっと面白い記事が書けるのでしょうけども、ここで書いてるようなお酒は
僕にとってみんな雲の上にあるような逸品ばかりなので(※金銭的事情で)、
なかなかその味を楽しめないのが現状であります…。

ネットや書籍で旨そうなお酒の銘柄を知っては悔しい思いをしている、
湯沢市ジオパーク推進協議会事務局のふらっとでしたm(_ _)m!
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湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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