湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

秋田の酒米の歴史③

2012-05-20

こんにちはm(_ _)m

前回の記事では、今週末、幕張メッセで
日本ジオパークネットワークの公開審査があるとお話しましたが、
まさに今日がその日となります。

今日の様子については、後日、おそらく赤い彗星さんのほうから
アップされると思いますので、どうかお楽しみに!

前回は、秋田・湯沢の酒米の華々しい歴史舞台の最初に登場した、
「亀の尾」という品種のお話でした。

この「亀の尾」の特徴を簡単に挙げると、
・一般食用として、食味が優れる
・酒米としても優れる
・耐冷性に優れる
・害虫に弱い
といったものが挙げられます。

また、前回の記事に補足すると、1930年代までは、
「亀の尾」と同時に「愛国」という酒米も
県内で全盛期を迎えていたようです。

そんな「亀の尾」と「愛国」でしたが、
1934年に起こった大冷害によって、状況は大きく変わります。

「亀の尾」は早生(他の品種より早く実ること)だったので、冷害によるいもち病で、
「愛国」は晩生で、遅延型の冷害によって被害を受け、
東北6県において4割もの減収を被ったそうです。


しかし、その大被害のなか、ある品種がそれを耐えしのいでいました。
それが、「陸羽132号」です。

「陸羽132号」は、1921年(大正10年)に、秋田県にあった国立農事試験場陸羽支場にて
育成された、日本初の人工交配による優良水稲です。


この品種は、
冷害に強く食味に優れるが、いもち病に弱い性質を持つ「亀の尾」から純系分離した「亀の尾4号」と、
いもち病に強い性質を持つ「愛国」から純系分離した「陸羽20号」が親となっています。


お互いの良いところを補おうとしたわけですね。
この交配は1914年(大正3年)から始まっており、
7年にも及ぶ粘り強い努力から、ついに実りを迎えた品種です。

この大冷害の以後は、急速にこの品種の作付面積が伸びました。
1929~52年までの24年間、東北地方で作付面積1位の座を保ち続けたそうです。

この時の冷害の様子をうたった、かの宮沢賢治の詩の一節にも、
『君が自分でかんがえた あの田もすっかり見て来たよ 陸羽一三二のはうね
    あれはずゐぶん上手に行った 肥えも少しもむらがないし いかにも強く育ってゐる』

とあります。

明治・大正時代には、ここ東北地方は何度も冷害やいもち病に悩まされました。
そんな厳しい環境のなか、自然の被害を不屈の精神で乗り越えて、
全国でもトップに立つ良質なお酒、酒米を作ってきた先人達を、誇りに思います。

ちなみに、現在県内でこの「陸羽132号」を使用しているお酒はというと、
秋田清酒株式会社さん『やまとしずく 純米酒 陸羽132号』などがあります。

の…、飲みたいっ!!

山田表紙_convert_20120507145538

何度もこの写真↑を流用してますが、
お話を重ねるたびに、だんだん見え方が違ってくるように思いませんか?

さて…、次回あたりは、いよいよ山田で生まれた優良品種、
「改良信交」のお話ができればなぁと思います!


プレゼン後の飲み会を密かに楽しみにしている、
湯沢市ジオパーク推進協議会事務局のふらっとでしたm(_ _)m!!
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湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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