湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

ゆざわの文化:泉沢番楽

2013-05-11

 こんにちは。湯沢市ジオパーク推進協議会事務局のかわべぇです。
 本日は、小野地区泉沢に伝わる「泉沢番楽」についてお伝えいたします。
 泉沢番楽は、村社である泉神社に伝わる芸能で、泉神社の例祭である旧暦の3月17日に行われます(今年は4月26日にあたりますが、今年は翌日土曜日の27日に行われています)。
 境内の案内板によれば、泉神社は1200年ほど前に創建されたものだとされています。創建した修験者が祀った千手観音に奉納するために行われた舞が、泉沢番楽のもとになったそうです。全部で12番ある舞ですが、現在ではシシマイ・トリマイ・ケンマイという三つの踊りが行われています。

 午前八時、泉神社に四人の男性が集まってきました。この方々が、泉沢番楽を伝承しているメンバーです。まずは、泉神社の拝殿で舞を奉納します。
 四人それぞれに一応の担当が決まっており、タイコ・カネの二つの楽器を鳴らしながら、舞を踊ります。

 最初に行われるのは、シシマイです。
シシマイ

 シシマイの途中で、シシがタオルや手ぬぐいを呑みこみます。これは普段身に着けるものをシシに噛んでもらうことで、無病息災を願うという意味が込められているそうです。

 続いて、トリマイ。頭に飾りをつけて踊ります。
トリマイ


 最後に、ケンマイが奉納されます。
ケンマイ

 このケンマイ、今は模造刀で行われていますが、以前は真剣で行われていたそうです。舞の終わりに、剣で何かを突き刺すような動きがあります。これは、悪いものを退治するという意味とのこと。

 泉神社での奉納が終わると、タイコとカネを打ち鳴らしながら、村内を歩きます。
移動中

 タイコを鳴らして歩くのは、「これからシシが行くということを知らせる」ためだといいます。基本的にはすべての家を一軒一軒回って歩き、玄関でシシが家人の方や家を噛みます。留守の家でも、玄関前で噛むしぐさを行います。

 中には、家の中に上がり舞を奉納する家もあります。床の間や仏壇の前で、神社と同じ三つの舞が行われます。そのようすは、こちら。
室内での舞

 現在は家のなかで舞を行うことも少なくなりましたが、以前は多くの家で行われていたそうです。村全体を回りますから、引き止められてなかなか進まず、二日がかりで行った年もあったようです。
 総戸数52の家々を回り、泉神社に戻ってきたのは14時ぐらいでした。

 今回、取材をしている最中、泉沢に住む子どもがシシに興味を示していたのが印象的でした。番楽を継承している方々は、「将来、番楽をやるか?」というようなことを言っていました。その時の皆さんは、とても嬉しそうな顔をしていました。
 冒頭に紹介したとおり、泉沢番楽はもともと修験者がはじめたものです。元はより宗教的色彩の強い芸能だったと思います。それら修験の芸能がゆざわに残っているのは、山岳信仰の影響だと考えることができます。その信仰の対象となる山々は、ご存じのとおり、大地の働きによってできたものです。
 そう考えてみると、今回ご紹介した泉沢番楽もジオに関係した文化だと言えます。

 泉沢番楽だけではなく、さまざまな文化のなかにジオの入口がある。
 今回のレポートで、改めてそんなことを思いました。

 以上、本日の記事はかわべぇがお送りいたしました!
 なお、今日と明日の二日間、柳町にある湯沢市市民プラザにて、「地質の日」に合わせたイベントを開催いたします。
 テーマは、「三関の大地をつくろう」。三関の扇状地がどのようにできたのか、ミニチュアモデルを作成して考察します。興味のある方は、ぜひお越しください!

≪ゆざわの文化≫バックナンバー
「カシマサマ(鹿島様)」
「小町伝承――小野小町は鹿の子どもだった?」
「カシマサマの衣替え(若畑)」
④「泉沢番楽」
プロフィール

湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

御訪問ありがとうございます
カレンダー
04 | 2013/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
湯沢市のお天気時計
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
検索フォーム
Yahoo!ニュース
RSSリンクの表示
QRコード
QR
都道府県別アクセス数
過去1週間の状況です

ジオターゲティング