湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

旅をする人、迎える人:ゆざわの「旅」に関する文化

2013-08-09

こんにちは。湯沢市ジオパーク推進協議会事務局のかわべぇです。

本日は、ゆざわの旅に関する文化についてお伝えします。

先日、高松地区センターにある、化石資料室に行ったときのことです。
体験コーナーの一角に、石英と火打石が用意されています。
そこで、みんなでカンカンやっておったのです。
その時、ある女性が「昔は家から出て行くとき、火打石を使った」というお話をされていました。
いわゆる、切り火――火を使った災厄除けの一種だと思われます。
これは、遠近問わず、家から出て行くときに行ったものだそうです。

江戸時代後期、旅に出る時には次のようなまじないが行われていたようです。

・戸口から出るとき、機具の梭をまたいで出ると、すみやかに往来できる。
・旅に出たあと、家に残った人は草鞋を作り、外に向くようにして神棚に飾る。
 もしくは、石をふたつ、きれいに洗って神棚に置く。旅の人の健脚を祈るまじない。

(「風俗問状答」.『秋田叢書 第6巻』.1930,44p)
ちなみに「風俗問状答」は、ゆざわに限らず秋田県内の風俗を記録したものです。
ゆざわで行われていたかどうかは、知るすべはありませんが……。

次は、少し見方を変えてみます。
「旅をするときにすること」ではなく、「やってくる旅人」に関するものをご紹介します。

稲川出身の方が、「庚申様」について次のような話を残しています。
平成二年当時、七十二歳だった女性が子どもの頃に聞いた話だそうです。

庚申の寄り合いのときに、二人の若者が残っていたところに、見知らぬ旅の若者が現れた。
その若者は、二人のために台所で料理をはじめた。
何を作っているのか気になった二人が、こっそり覗くと、赤子が鍋のなかで煮込まれているように見えた。
恐ろしくなった二人は、こっそりと逃げ出した。
翌朝、宿としていた場所に行くと、旅の若者がいたので、昨日の料理について訪ねた。
すると、「一口食べたら千年長生きする」ご馳走であったと答えた。
二人は、旅の若者の好意を信じなかったために、普通の人と同じ寿命しか得ることができなかった。

(稲川町文化財保護協会・稲川町公民館「いろりばた」4,40p)※掲載された話を要約しました。

おそろしいような不思議な話ですが、この話は「人の好意は素直に受けろ」という教訓話として聞いたそうです。
また、旅の若者=庚申様と考えられています。

お次は、当ブログではお馴染みの菅江真澄を引いてみます。

○南蛮酒の垢離精進 正月七日まではこと処の人松岡の郷に入り来るを禁也、ふとしらぬ人の入くれば、郷端の外堀といふ処にて其人を誰れにまれかれぶなれ捕へて濁酒三盃(一盃を二合五勺と云ふ)飲せ、又なんばん三ツを責め喰はせ、其人を寒泉のもとへつれ行て氷たる水もて水浴かゝせやる年のためしなれば、事しりたる人は七日前に此村にはゆかりなりとも来ることなし

(『雪の出羽路(雄勝郡 一)』.『秋田叢書 第3巻』,46-47p)

「正月七日までは、村の外の人が入ってくるのは禁止されている。もし知らないで入ってくる人がいれば、郷外れの外堀という土地でその人たちを捕まえて、にごり酒を飲ませ、なんばんを三つ食わせ、その上、真冬の冷たい泉で水垢離をさせる」という内容です。
……おそろしいですね。
赤ん坊のようなものを煮ている、謎の旅人と同じくらい恐ろしいです。笑

以上、雑多ですが、ゆざわの旅に関する文化をご紹介してみました。
あいかわらず、まとまりがありませんが……本日は、事務局のかわべぇがお送りしました。
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湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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