湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

男鹿半島・大潟ジオパークのフットパス・イベント

2013-09-26

こんにちは。湯沢市ジオパーク推進協議会事務局のかわべぇです。
本日は、9月23日(月・祝)に男鹿半島・大潟ジオパークで行われた「ジオパークを歩こう!!」についてお伝えいたします。

内容は……読んで字の如くなのですが、実はサブタイトル(?)が設定されております。それは、「ジオパークでフットパス!」というものです。
「フットパス」、聞いたことがありますか? わたしははじめて聞いたので、ウェブで検索してみました。すると、「日本フットパス協会」なるウェブサイトを発見しました。

 「フットパス」とは、イギリスを発祥とする“森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くこと【Foot】ができる小径(こみち)【Path】”のことです。
 イギリスではフットパスが国土を網の目のように縫い、国民は積極的に歩くことを楽しんでいます。
 近年、日本においてもさまざまな地域において、各々の特徴を活かした魅力的なフットパスが整備されてきています。

「日本フットパス協会」ウェブサイト(http://www.japan-footpath.jp)より

うーん……「遊歩道を歩こう!」という認識で良いのでしょうか?
現在、ゆざわジオパークで行うツアーは、基本的に自動車で回ります。歩いて回るツアーに関して、やり方等々を学ぶために、このイベントに参加させていただきました。

集合は朝9時。雄山閣という温泉旅館の駐車場に集合しました。参加者は20名+スタッフで約30名でした。
ABS秋田放送の取材の方もいらしておりました(24日に流れたそうです)。
参加者は、50・60代の方が多かったように思います。
kaisi.jpg

簡単に開会式が行われたあと、出発!
最初の目的地は、「星辻神社」です。「なまはげ柴灯祭り」なるものの発祥地であると言われているようです。その行事を見たことがありませんし、資料もありません。ウェブで調べた限りでは、どうやら「どんど焼き」と同様の行事のようです。

わたしの住んでいた神奈川県大和市では、「どんど焼き」と呼んでおり、子どもの頃、一度参加したことがあります。火を燃して、そこに使わなくなったお札やお守り、注連縄などを焼いていたように記憶しています。
同様の行事は、呼称こそ異なるものの日本各地にあります。その多くは、小正月の行事として行われています。

とあるウェブサイトでは、「なまはげと柴灯祭をあわせた観光行事だ」と書かれておりましたが、元々はなまはげも小正月にやってくる来訪神だったと考えられています。ちなみに、「来訪神」とは、年に一度、村にやってきて何らかの力をもたらす神様という術語(用語)です。なまはげと柴灯祭、どちらも元々は小正月に行われていたものであるなら、一緒にしてみるのもそれほどおかしいことではないように思います。むしろ、何らかの関係があったのではないかと、想像すらしてしまいます。

それはさておき、この神社には面白いものがあります。それは、魚の形をした御幣です(写真がピンボケしてますが……右のほうに写っているものです)。
sakana.jpg

おそらく、豊漁祈願のために行っているのでしょう。少なくとも、内陸部に位置するゆざわでは見られない光景です。目に見えるものだけでも、文化・生活の違いが推測できて面白いです。

さて、星辻神社を後にし、お次は「三笠の松」へ向かいました。
mikasa.jpg

三笠の松には、こんな伝説があります。

八郎潟を安住の地とした八郎太郎でしたが、八郎潟は冬に凍る湖でした。冬も凍らない湖はないかとあちこち訪ね、男鹿の北浦に冬も凍らない一の目潟があることを聞いたのでした。そして、一の目潟を冬の間の棲み家にしようと考えたのでした。
 困ったのは一の目潟の女神様でした。自分一人では八郎太郎にはかないません。そこで、京都出身の弓の名手であった武内弥五郎真康(たけのうちやごろうまさやす)に八郎太郎を追い払ってくれるように頼んだのです。さらに女神様は真康に、八郎太郎を追い払うことができるのであれば、雨乞いのお札を授ける約束をしたのでした。真康は女神様に、八郎太郎を追い払うにはねらいをどこに定めたらよいか尋ねました。女神は、八郎太郎は寒風山の上から黒雲に乗って現れるので、それを目当てに矢を放てば良いと答えました。
 真康は先祖伝来の弓矢を携え、一の目潟のほとりの三笠の松に姿を隠し、八郎太郎が現れるのを待ちました。そして黒雲が現れたそのとき、武内真康は矢を放ちました。矢は八郎太郎に当たりました。怒った八郎太郎は体から矢を抜き、「この恨みは子孫七代まで必ず片眼にする」といいながら矢を真康めがけて投げ返したのです。矢は真康の左目にあたり、以後、七代目まで左目が不自由だったといわれています。

大潟村ウェブサイトより

「八郎太郎」というのは、秋田県内のみならず、岩手・青森にもおよぶ広い範囲に伝えられている物語に登場する龍で、現在では龍神として祀られています。その伝説の舞台のひとつとのことでお話を伺いました。

お次は、国道沿いにある橋の上から、一ノ目潟・二ノ目潟・戸賀湾を眺めました。景色がよく、かつ風の通る場所で、とても気持ちの良い場所でした。

ここでは、目潟という丸い湖ができた理由を教えていただきました。パネルを用いた説明で、わかりやすかったです。

ここからは、戸賀湾を目指して、ひたすら下っていきます。
途中、一ノ目潟の湖畔を横目に通り過ぎ、海岸線に下りる直前に立ち寄ったのが、「山神神社」です。
山神の社のほかにいくつかの小さな社が固まっておりました。そこから坂を下っていくのですが、その途中にこんなものがありました。
douso.jpg

おそらく、道祖神だと思います。ふたりの男女を形作った、双体の道祖神は知っておりましたが……うーん、三体おりますね、これ。なんだろう。

「道祖神」と何気なく書いてみましたが、ドウソジン・ドウロクジン・ミチノカミ・サイノカミ・サエノカミ等々、さまざまに呼ばれる境界の神様です。ですので、実際は違った呼び方をしているかもしれません。ちなみに、ゆざわではサイノカミと言っている場所が多いように思います。
例の村境の藁人形「カシマサマ」を道祖神だとすると、ゆざわジオパークにもかなり多くの道祖神がいることになります。
藁作りの人形がおり、石に藁を着せたものがおり、さらに自然石をサイノカミと呼ぶ場合もある。先日お伝えしたとおり、関口にはニオウサマがおります。弁天地区・山田地区にも、サイノカミ呼ばれている石を祀った祠、あるいはサイノカミと呼ばれている場所などもあります。
道祖神の報告例から、長野県が圧倒的に多いとされている道祖神ですが、実は秋田にも(神野義治氏が「人形道祖神」と呼んだものを含めれば)相当数あるのではないかという気がします。

また脱線してしまいましたが、山神さまのところから十分ほど歩いて、「戸賀公民館」に行きました。ここまででちょうど三時間ほど歩きました。ここでようやく昼食となったのですが、スタッフの方から冷たいお茶と男鹿梨をいただきました。わたしも含め、みなさん、おいしくいただきました。

その後、路線バスで男鹿温泉郷に戻り、最後に「鬼の隠れ道」という場所へ行きました。
oni.jpg

左右の岸壁は、温泉成分が沈殿し堆積していた石灰質の層だそうです。これをとって運び出していたそうで、わたしたちが通った道は、もともとトロッコが走っていたそうです!うーん、面白い。

そんなわけで、本当に「ジオパークを歩いてきた」わけですが……個人的感覚的な感想ですが、たいへん面白かったです。体力面での配慮、休憩場所、コースなど考えなくてはならない部分はありますが、ゆざわジオパークでも実施することができるように思います。

コンクリート、アスファルトで固められた道ではなく、やわらかい土や草、落ち葉でできた小路を歩く。靴ごしに感じる、地面の硬さや凹凸、勾配の違いなど、「あるく」ということの面白さを改めて教えてくれるイベントだったと思います。

以上、長くなりましたが、事務局のかわべぇがお送りいたしました。
プロフィール

湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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