湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

ゆざわの文化:雪中田植え(駒形町)

2014-02-23

こんにちは。事務局のかわべぇです。
本日は、「雪中田植え」についてご紹介いたします。

2月14日の金曜日、湯沢市駒形町にある湯沢市立駒形小学校で「雪中田植え」が行われました。まずは、そちら様子をお伝えいたします。2月14日は、旧暦の1月15日に当たります。1月15日~20日までは「小正月」と呼ばれる期間で、さまざまな行事が行われていました。

その小正月に行われていた行事のひとつに、「雪中田植え」があります。雪中田植えは、雪の積もった田の一部にしめ縄を張り、そこに稲藁と豆柄で作った稲を植えるという行事です。稲藁と豆柄は、「実った稲」を表していると言われています。稲の実りを再現することで、実際の豊作を祈願する「予祝(よしゅく)」の儀礼だと考えられます。

駒形町では、正月の15日に雪中田植えが行われていました。ちなみに、今年の2月14日は旧暦の1月15日に当たります。

午前9時半、駒形小学校に向かいました。そうすると、校舎の裏側で作業をしている方々が。

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地域の農家の方々と学校の先生でした。設計図を片手に、何やら線を引いています。後方では、スノーシューやカンジキで雪を踏み固めている方々もいらっしゃいました。

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その後は、木の杭を持って、何やらぐりぐり。そんなことをしているうちに作業が終了し、室内へ。

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みなさん、タバコ(休憩)なさっている間に、子供たちが集まってきました。
全員そろうと、けらやみのぼっちを身に着けた六年生の子供たちが登場しました。うーん、かわいらしいですね。

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最初に、雪中田植え行事を中心的に支援されている地元農家のTさんからお話しがありました。
「みなさん、今日の朝、ご飯を食べてきましたか?」

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そんな問いかけからはじまったTさんのお話。朝ごはんからお米へ、米づくりの話をされておりました。特に、近代的な農業が行われる以前のお話をされていました。実際に昔使用されていた道具を持ってきていました。やはり、実物を見ることができると良いですね。

お話しが終わると、皆さん外へ。
順番にわらと豆殻をあわせて縛ったものが配られます。そして、雪のなかへどしどしと進んでいきます。

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そして、先ほど地域の皆さんが踏み固めていたところに集合し、いよいよ雪中田植えがはじまります。
まずは六年生によるデモンストレーション(?)が行われます。

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なかなか絵になりますよね。
そのあと、六年生に倣って、皆さん田植えをしていきます。

先ほどぐりぐりやっていた穴は、植えるときに植えやすいように空けられていたのですね。なるほど。

田植えが終わると、皆さん、そろって田の神さまにお祈りします。

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終了後には、地域のかあさん方によって、あまえっこ(甘酒)がふるまわれていました。

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さて、この雪中田植えですが、実は先日、旧高松小学校のグラウンドを使って再現しておりました。

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このときは、高松地域の子供達を中心にして、雪中田植えと小正月の食べ物を体験するツアーとして実施しました。
ですが、高松地区で行ったものは、やはり再現。いわば、「田植えの真似ごとをする雪中田植えの真似をしてみた」という感じになっていたと思います。

というのも、駒形小学校で行われている雪中田植えは、ただの再現ではなく、本当に豊作を祈願するための行事なのです。

駒形小学校では、総合的学習の時間を使って、農業に関するさまざまな体験を行っています。四年生では地域の方からお借りした田んぼ「学校田(がっこうでん)」で、稲作にチャレンジしています。収穫した稲は、給食の際に使用して食べているそうです。また、五年生は水田に必要な水路とその歴史について学習しているとのことでした。

この雪中田植えに先立って、四年生から六年生を対象にした縄綯いの体験会が行われているのですが、その時に綯った縄は、今回の雪中田植えを行うときのしめ縄として用いられています。そして、その縄を綯うためのわらは、学校田で稲を収穫する際、副産物として生まれたわらなのです。

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米づくり、そして収穫。その副産物であるわらを用いて、しめ縄を綯い、豆殻とあわせて、雪中田植えを行い、次の年の豊作を祈る。この一連の流れのなかに、稲作とそれを行ってきた人々の歴史が濃縮されているような気がします。

そんなわけで、相変わらず長めに、事務局のかわべぇがお送りしました!

≪ゆざわの文化≫バックナンバー
「カシマサマ(鹿島様)」
「小町伝承――小野小町は鹿の子どもだった?」
「カシマサマの衣替え(若畑)」
「泉沢番楽」
「ジェンコマキ」
「雨乞い」
番外編「ヤクジンサマ(横手市・大雄藤巻)」
「東鳥海神社(半夏生の祈祷)」
「わら人形作成(秋の宮野中)」
わら人形作成と巡行(小野御返事)
「関口ささら舞(関口)」
「わら人形の衣替え(羽場)」
「ニンギョウタテ(皿小屋)」
⑭「雪中田植え(駒形町)」
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世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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