湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

ミラーマン 院内銀山記エピソード5

2014-06-09

今回は、院内銀山記の中に書かれている物語の”西光寺由来”を書きます。
 同年の秋の頃信州の方より来たりけん、さもいやしき一人の70歳位の出家老人が、ある所の宿を借りて14・5日逗留
した。 ある時茶を飲みながら話をしていたなかで、先年全国を回っている時信州の高嶋にてもとめた如来があります。
御覧のように身は貧しく世渡りならざることならば、少しでも値段を出していただければと言ったので、亭主は喜んで見せて
欲しいと言った。古い布で包んでいたものを取り出して渡してくれた。それを見たらまさしく如来だった。身丈壱尺余り位か
見れば見るほどなんとなく尊くして光り輝きいる、これをいただいて持仏堂に納めて、お金を一両渡した。その日から老人は
2・3日逗留してどこともなく出て行かれた。御主人は大いに喜んだ。近所の人達に手に入れた話を聞かせれば、この有難いことと、我も我もとこの家に来て、拝んでいった。
 すでにその年も暮、翌年になり誰が言ううともなく不思議な沙汰あり、信濃国善光寺の本尊を誰ともなく盗み出して見えなくなった。とのうわさが他領私領共々ひろがった。千に一つも、この御仏様ではないだろうと思い信じていたが、角作仏
にてあらん。また人間のこしらえたもので知る人がいれば見てもらおうと朝夕心がけていたが、京都より上手なる仏師が
所々で仏神を作りながらここへやってきた。この仏師に仏さんをみせるに、しばらく念をいれ、古き書物など取り出してつくづく見ていたが、にわかに行水などして持仏堂納めていたものを取って言うには、まさしくこれは善光寺の御仏に、まぎれなし、知らぬことながらこの金は《閻浮檀金(えんぶだごん)》だ。一年善光寺に参詣して拝みでいるので間違いありませ
ん。御堂を建立して奉納したほうがよいと言いし、御堂を建立することをすすめられた。 ある人が言うには、身丈も小さけ
れば、万一又盗まれてはもってのほかなれば、幸い仏師が来ているので外仏を作りお腹に仏さまを入れて奉られては、
皆ももっともの事と同じ願いにて仏師を頼み外仏を作らせ、お腹に入れた。その後御堂を建立し、この本尊を移した。近
国他国に聞こえくれば、参詣の男女時を嫌わず何事も一心に誓い立て信じたまわれば悪病災難は申すに及ばず、叶わ
ぬといううことなし。 すなわちこの仏様が西の方から来たので西光寺と名づけた。
  ***西光寺は今の御幸抗から左に少し登った所にあった。今は藪に覆われていて、お墓も隠れてしまっている。
ここのお墓は、上級武士たちのお墓であった。正楽寺とともに、銀山を遅くまで見守っていた。もし銀山に行かれる機会あれば行ってみてください。それではさようなら。




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