第1回湯沢ジオパークガイド養成講座-続き-
2015-06-11
こんにちは、ゆっこです。
今日はとても暑かったですね。
今日一日は外で作業する時間が多かったのですが、迂闊なことに日焼け対策をほとんどしておらず。
首元がかなり日焼けてしてしまった気がします……まあ既に先々週末に川原毛地獄へ遊びに行った時点で日焼けしてしまっていたのですが。秋田も暑いですね。
私は結構日焼けで黒くなりやすいので、今年はこんがりと日焼けしてしまいそうです。
さて、今日のブログは先週のガイド養成講座についてもう少し書かせていただきたいと思います。
テン・チコさんとゆざわの子さんも少し触れていましたが、書かれていないところや写真をアップする感じで報告していきたいと思います。
前回の私のブログで小野小町関連の場所についてご紹介しましたので、今日は湯沢市郷土学習資料展示施設見学から。

岩石類を展示しているところでは、湯沢市の大地の歴史がわかりやすいように古い岩石から順に展示されています。
そしてそれらが詳しく書かれたパネルも展示されています。
湯沢市の大地の歴史、トップバッターの岩石はマグマが地下深くでゆっくり固まってできた花崗岩です。

このようなパネルが複数ありますので、お時間あるときはゆっくり読んでみるのもいいのではないでしょうか。
湯沢市の大地の歴史以外にもいろいろな岩石の展示もされています。
手で触れることもできますので、是非触ってみて岩石の感触や重さも楽しんでみてください。
岩石の次は化石資料の見学です。

ここには三途川層の中に眠っていた化石たちが展示されています。
押切伸氏が40年に渡り採集されたコレクションで、葉っぱのギザギザや虫の羽まで綺麗に化石として残っています。
中にはまだ名前のわからない虫の化石も展示されています。虫に詳しい方、何という名前の虫か是非教えてください!
この湯沢市郷土学習資料展示施設、年末年始以外は常時開館しております。
開館時間は9:30~16:30、入場料は無料です。
2階に受付がありますので、そちらに寄られてからゆっくりと見学されてください。
ちなみに玄関から入って右の階段を昇ると、受付がわかりやすいです。
少し急ぎ足でしたが、岩石と化石の見学の後は実際に岩石を見に行きます。

閻魔様の像がいらっしゃる橋の上から眺める三途川層です。
ちょっと草が多いのと遠いので見えにくいかもしれないですが(私の写真では特に……)、それでも縞々を見ることができます。
この辺りから見える三途川層は、それ程硬くなっていない岩石です。
次はこれが温泉の影響でカチカチに硬くなった岩石を見に行きます。
その前に、今回の行程ではコケ沼を観察しました。
ここはゆざわの子さんが書いていましたので、割愛させていただきます。
さて、カチカチの硬い石が見られる場所、不動滝です。

講座参加者の方々がいる場所の対岸に、縞々の岩石が見えるでしょうか。
これが温泉によって硬くなった岩石です。
実際にハンマーで叩いてみて硬さを確かめています。キンキンとかん高い音が響きます。
硬さを堪能したら、少し移動して不動滝から小安峡渓谷を観察します。

今まさに硬くなっているところと、ずっと昔から硬かったところ。
その丁度境目に不動滝はあるんですね。
最後は市野吊り橋から、硬くなる前の三途川層を眺めます。
ここは結構近くで見ることが出来ます。

なんだか丁度いいところ(岩石露頭)に吊り橋のロープが被っていますが……。
ここは温泉の影響を受けていない、比較的柔らかい三途川層を見ることが出来ます。
これが温泉に影響を受けると、カチカチの石になってしまうんですね。
このように温泉など、熱いお湯で岩石が変化することを『熱水変質作用(ねっすいへんしつさよう)』、又は『温泉変質作用(おんせんへんしつさよう)』といいます。
一般的にこの熱水変質作用を受けた岩石は柔らかくなってしまうことが多いのですが、三途川層では硬くなっています。
その秘密は温泉の中に含まれている『二酸化ケイ素』、俗にいう『シリカ』という成分に隠されています。
この成分が岩石の割れ目に入り込み『石英』という鉱物になるのですが、この石英が硬いのです。
それで、石英でいっぱいになった三途川層はカチカチに硬くなってしまったのでした。
ところで、二酸化ケイ素や石英なんていうとなんだか少し難しい気がしますが、この二つ、日常生活でも結構目にしています。
まず二酸化ケイ素、皆さんのお家に必ずあるものに使われています。
ヒントは、多くのものは透明で、窓やコップなどに使われていて、割れたらちょっと危険なもの……。
正解はガラスです。
正確にはもう少し違う成分も入っているのですが、ガラスは主にこの二酸化ケイ素が固まったものです。
他にも、皆さんのお家に乾燥剤の『シリカゲル』はあるでしょうか。
このシリカゲルも、名前に『シリカ』と入っている通り、二酸化ケイ素でできています。
今度ノリやおせんべい等買われたときは、是非小さな袋の乾燥剤にもご注目ください。
シリカゲルと書かれていたら、それは二酸化ケイ素の塊です。
次に石英ですが、石英は『水晶』という名前も持っています。
水晶と言えば、大きな鉛筆みたいな形のものがお店で売られていたりしますよね。あれが石英です。
一般的には透明度が高いものや、綺麗な結晶の形をしたものを水晶と言うみたいですが、物としては同じものです。
この水晶の欠片みたいなのがたくさん入っているから、三途川層は硬くなっているんですね。
さて、ちょっと長くなってしまいましたが、このようにガイド養成講座は終了いたしました。
実際はバスの中から観察した場所(三関の扇状地など)もあったのですが、それらは写真を撮っていないので、今回は割愛させていただきます。
受講して下さった皆様ありがとうございました。
では今日の担当はゆっこでした。
読んでくださりありがとうございました。それではまた。
今日はとても暑かったですね。
今日一日は外で作業する時間が多かったのですが、迂闊なことに日焼け対策をほとんどしておらず。
首元がかなり日焼けてしてしまった気がします……まあ既に先々週末に川原毛地獄へ遊びに行った時点で日焼けしてしまっていたのですが。秋田も暑いですね。
私は結構日焼けで黒くなりやすいので、今年はこんがりと日焼けしてしまいそうです。
さて、今日のブログは先週のガイド養成講座についてもう少し書かせていただきたいと思います。
テン・チコさんとゆざわの子さんも少し触れていましたが、書かれていないところや写真をアップする感じで報告していきたいと思います。
前回の私のブログで小野小町関連の場所についてご紹介しましたので、今日は湯沢市郷土学習資料展示施設見学から。

岩石類を展示しているところでは、湯沢市の大地の歴史がわかりやすいように古い岩石から順に展示されています。
そしてそれらが詳しく書かれたパネルも展示されています。
湯沢市の大地の歴史、トップバッターの岩石はマグマが地下深くでゆっくり固まってできた花崗岩です。

このようなパネルが複数ありますので、お時間あるときはゆっくり読んでみるのもいいのではないでしょうか。
湯沢市の大地の歴史以外にもいろいろな岩石の展示もされています。
手で触れることもできますので、是非触ってみて岩石の感触や重さも楽しんでみてください。
岩石の次は化石資料の見学です。

ここには三途川層の中に眠っていた化石たちが展示されています。
押切伸氏が40年に渡り採集されたコレクションで、葉っぱのギザギザや虫の羽まで綺麗に化石として残っています。
中にはまだ名前のわからない虫の化石も展示されています。虫に詳しい方、何という名前の虫か是非教えてください!
この湯沢市郷土学習資料展示施設、年末年始以外は常時開館しております。
開館時間は9:30~16:30、入場料は無料です。
2階に受付がありますので、そちらに寄られてからゆっくりと見学されてください。
ちなみに玄関から入って右の階段を昇ると、受付がわかりやすいです。
少し急ぎ足でしたが、岩石と化石の見学の後は実際に岩石を見に行きます。

閻魔様の像がいらっしゃる橋の上から眺める三途川層です。
ちょっと草が多いのと遠いので見えにくいかもしれないですが(私の写真では特に……)、それでも縞々を見ることができます。
この辺りから見える三途川層は、それ程硬くなっていない岩石です。
次はこれが温泉の影響でカチカチに硬くなった岩石を見に行きます。
その前に、今回の行程ではコケ沼を観察しました。
ここはゆざわの子さんが書いていましたので、割愛させていただきます。
さて、カチカチの硬い石が見られる場所、不動滝です。

講座参加者の方々がいる場所の対岸に、縞々の岩石が見えるでしょうか。
これが温泉によって硬くなった岩石です。
実際にハンマーで叩いてみて硬さを確かめています。キンキンとかん高い音が響きます。
硬さを堪能したら、少し移動して不動滝から小安峡渓谷を観察します。

今まさに硬くなっているところと、ずっと昔から硬かったところ。
その丁度境目に不動滝はあるんですね。
最後は市野吊り橋から、硬くなる前の三途川層を眺めます。
ここは結構近くで見ることが出来ます。

なんだか丁度いいところ(岩石露頭)に吊り橋のロープが被っていますが……。
ここは温泉の影響を受けていない、比較的柔らかい三途川層を見ることが出来ます。
これが温泉に影響を受けると、カチカチの石になってしまうんですね。
このように温泉など、熱いお湯で岩石が変化することを『熱水変質作用(ねっすいへんしつさよう)』、又は『温泉変質作用(おんせんへんしつさよう)』といいます。
一般的にこの熱水変質作用を受けた岩石は柔らかくなってしまうことが多いのですが、三途川層では硬くなっています。
その秘密は温泉の中に含まれている『二酸化ケイ素』、俗にいう『シリカ』という成分に隠されています。
この成分が岩石の割れ目に入り込み『石英』という鉱物になるのですが、この石英が硬いのです。
それで、石英でいっぱいになった三途川層はカチカチに硬くなってしまったのでした。
ところで、二酸化ケイ素や石英なんていうとなんだか少し難しい気がしますが、この二つ、日常生活でも結構目にしています。
まず二酸化ケイ素、皆さんのお家に必ずあるものに使われています。
ヒントは、多くのものは透明で、窓やコップなどに使われていて、割れたらちょっと危険なもの……。
正解はガラスです。
正確にはもう少し違う成分も入っているのですが、ガラスは主にこの二酸化ケイ素が固まったものです。
他にも、皆さんのお家に乾燥剤の『シリカゲル』はあるでしょうか。
このシリカゲルも、名前に『シリカ』と入っている通り、二酸化ケイ素でできています。
今度ノリやおせんべい等買われたときは、是非小さな袋の乾燥剤にもご注目ください。
シリカゲルと書かれていたら、それは二酸化ケイ素の塊です。
次に石英ですが、石英は『水晶』という名前も持っています。
水晶と言えば、大きな鉛筆みたいな形のものがお店で売られていたりしますよね。あれが石英です。
一般的には透明度が高いものや、綺麗な結晶の形をしたものを水晶と言うみたいですが、物としては同じものです。
この水晶の欠片みたいなのがたくさん入っているから、三途川層は硬くなっているんですね。
さて、ちょっと長くなってしまいましたが、このようにガイド養成講座は終了いたしました。
実際はバスの中から観察した場所(三関の扇状地など)もあったのですが、それらは写真を撮っていないので、今回は割愛させていただきます。
受講して下さった皆様ありがとうございました。
では今日の担当はゆっこでした。
読んでくださりありがとうございました。それではまた。