湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

三笠ジオパークエクスカーション!

2015-07-11

こんにちは。ゆっこです。
今日は土曜日ですね。なんだか今週は一週間がとても速く感じました。
出張帰りでいろいろと忙しかったからでしょうか。
今日のブログは、その出張の話を書いていきたいと思います。

前回の私のブログで、北海道出張初日の三笠ジオパークのエクスカーションについて、途中まで書きました。
予定よりも長くなってしまい書ききれませんでしたが、今日こそはエクスカーション最後までご報告したいと思います!

三笠市立博物館内見学後は、『野外博物館エリア』へ。
野外博物館エリアとは、三笠市立博物館のすぐ近くにある散策路です。
この散策路は、昭和31年まで木を切って運ぶために使われていた『森林鉄道』の線路跡を整備した道です。
全長1.2kmで、その中に15か所のジオポイントトが設定されており、それらを見ながら歩くことが出来ます。

15か所の全てをお話しするとまた前回のようになってしまいそうなので、厳選してご紹介します!
まずは石炭!

石炭

ガイドさんがかなりぶれてしまいましたが・・・。
写真の真ん中あたりに移っている、すこし色の濃い黒い部分が石炭です。
石炭の特徴は、金属みたいな光沢があることと、普通の石に比べて軽いことです。
現地には小さなかけらがたくさん落ちているので、実際に触ってみることが出来ます。

次にその石炭を取るために使っていた、立坑櫓(たてこうやぐら)です。

立坑櫓

大きな歯車みたいなのがついていますね。
普通に泥や砂などが積もって地層ができる場合、地層と地層の境界は水平方向と平行になりますよね。
ゆざわジオパークの三途川層も、ほぼ水平に近い感じで地層のしましまを見ることが出来ます。

ところが、三笠市のこの辺の地層は縦方向に縞々が見えるんです。
ちなみにこんな感じ。縦方向に縞々が見えるでしょうか。

幾春別層

このため、石炭を採掘するために縦方向に深い穴を掘っていたそうです。
その深い穴から、エレベーターのような要領で石炭を引き上げていたのが、先ほどの立坑櫓です。
ちなみにこの櫓の鉄骨部分、九州の八幡製鉄所で作られたらしいです。九州の鉄がはるばるこんなところにまで・・・!

これらの石炭がとれる地層は『幾春別層(いくしゅんべつそう)』という、5千万年くらい昔にできた地層です。
そして前回ご紹介したような化石が取れる地層は『三笠層』といって、大体1億年前の地層だと言われています。
できた年代が5千万年も違う地層が比較的狭い範囲からでているのですが…じつは“比較的広い範囲”なんてレベルじゃなく、なんとこの二つの地層はくっついて地表に出てきているのです。

どうして出来た年代が5千万年も違う地層がくっ付いているかと言いますと、この地域が水の中に入ったり出たりを繰り返していたからなんです。
基本的に、砂や泥が降り積もって地層ができるのは水の中だけです。
陸上にでているときに砂や泥が積もっても、風で飛ばされたり雨で流されたりとなかなか地層になるまでその場にとどまっていないんですね。
それどころか、陸上に出ているときは、やっとできた地層がどんどん削られてなくなっていきます。

三笠市も、海で地層が作られ、そのあと陸上に出てきて地層が削られて、また水の中に入って地層が形成された、というようなことが起こっていたため、このように年代が全然違う地層がくっ付いているんです。

そしてその境界はこちら。

ひとまたぎ

実際の石じゃなくてすみません…。
この二つの地層の境界をまたぐと、5千年前の地層から一気に1億年前の地層へタイムスリップです。

ここからは、地層から石炭がでてくるのではなく、化石が出てきます。

イノセラムス

これはイノセラムスと言う二枚貝の化石です。
なぜ貴重な化石がコンクリートで固められているのかと言いますと…、この付近はイノセラムスの化石が本当にたくさん出てくるらしく、あまりにもたくさん出ていたため、当時このあたりを工事していた人たちがそれほど貴重なものではないと思ったそうなんです。
そのため、イノセラムスの化石達はコンクリートで固めてしまったんだそう、なんて逸話もガイドさんがお話ししてくれました。

お次は素掘りのトンネルです。
素掘りのトンネルとはどんなものかといいますと、

トンネル

こんな感じです。
そう、そのまま!
このあたりの地層は古く硬いため、コンクリートで表面を覆ってしまわなくてもだいじょうぶなんだとか。
トンネルなので少し暗いのですが、1億年前の地層を見ながら進むことが出来ます。


などなど、見どころたっぷりで野外博物館エリアの観察は終了です。
次は少しバスに乗って、旧奔別炭鉱立坑櫓という、先ほどの立坑櫓のもっと大きい立坑櫓を見に行きました。

立坑櫓2

先ほどの立坑櫓は、215mの深さから石炭を上げてたのに対し、なんとこの立坑櫓は735mからあげていたらしいのです。
ただあまりに深かったため炭坑の中が暑すぎて、多くの炭鉱夫さん達が違う場所移動してしまったため、この立坑櫓は11年間しか使われなかったんだそうです。
なんだか、もったいない気がしてしまいます。

しかし、生産性に関しては、当時東洋一の立坑と呼ばれていました。
この立坑櫓のお蔭で効率よく石炭を地上にあげることが出来ていたんですね。
そして、その大量の石炭を一気に列車に積むために作られたのが、こちらの施設。

列車3台分

立坑櫓と同じ敷地内にあるのですが、とても細長い施設で、端から端まで100mもあるそうです。
この施設には縦に3台の列車が入ることが出来たそうです。
スケールがとても大きいですね。


旧奔別炭鉱立坑櫓の見学が終わると、車で移動して旭川市へ。旭川市には北海道地図株式会社さんの本社があるのです。
北海道地図さんはその名の通り地図の会社なのですが、ジオパーク関連の商品などを多く作ってくださる会社なのです。
そのようなとてもお世話になっている会社の本社を見学させていただきました。

北海道地図

もう、入ったところからジオパークの展示がずらりと並んでいました。
まず、入って正面右側には…

日本のジオパーク

日本のジオパークの位置と名前、またいくつか標本も飾られています。
そして正面左側には

世界のジオパーク

世界のジオパーク。
さらに奥の部屋は、

ジオパーク室

まさに、ジオパークの部屋!
床には大きな日本地図の床地図が。

ゆか地図

この床地図、3D眼鏡で見ると浮き上がって見えるんです!写真で表現できないのが残念…。
そしてそして、その地図の真ん中あたりをよく見ると

ゆかしず小町

しず小町がいました!
こんな遠くの場所にもいるなんて、なんだか感動です。

そのほかにも、ペーパークラフト類や

グッズ

各ジオパークの関連ノベルティも

グッズ2

まだまだ、これまでの活動内容のパネルがあったり、鳥瞰図のような地図があったりと、本当にジオパーク関連のものがたくさん並べられていました。
日本全国のジオパークについて、こんなにいろいろ見ることができるところはここだけではないでしょうか。
まさにジオパーク博物館!


さて、三笠ジオパークのエクスカーション内容はこれで終了です。
少し駆け足でのご報告になってしまいましたが、本当に見応えたっぷりでした。
でももっともっとじっくり見てみたかった部分がたくさんありました。

月並みですが、やっぱりジオパークは面白いですね。
その土地に何があるのか、どうしてその土地にあるのか。
地球ができて、海ができて、大地ができて、植物が生え、動物が住み、人が住み、そして今、私たちが住んでいて。
そんな壮大なストーリーを読み解くカギは、案外身近なところに転がっているんですね。
ジオパークは、そんなことに気づかせてくれる場所だと思います。

なんて、生意気にもすこし小難しいことを書いてしまいましたが、単純にジオパークはおもしろいです!
もっともっと広げていきたいなーと思いました。

さて、どうにか三笠ジオパークのエクスカーションご報告を書き終えましたが、また長々と書いてしまいましたね。
申し訳ないです。読んでくださりありがとうございました。
今日の担当はゆっこでした。ではではまた。
プロフィール

湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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