湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

白滝黒曜石ジオツアー

2015-07-21

こんにちは。ゆっこです。
今日はとても暑かったですね。
午前中外に出ていたのですが、汗だくになってしまいました。
湿度が高いのも体感温度が上がる原因ですよね。早く梅雨が明けてほしいです。

さて、今日はまた、北海道であったJGN全国研修会について書きたいと思います。
この話題を引っ張りすぎな気もしますが……今回で最後ですので、ご了承ください。
ではでは、さっそく。

今日は全国研修会最終日にあった、オプショナルジオツアーについて書いていきます。
今回の全国研修会では、白滝コースと丸瀬布コースの二種類を準備してくださっていました。
そのうち白滝コースに参加して、黒曜石を見てきましたので、ご報告いたします。

朝、白滝黒曜石センターに集まってオリエンテーションです。
これから向かう場所には、ヒグマやスズメバチやダニなどがいるので、であった時の対処法などを簡単に説明してもらいました。
これらの危険生物さん達の中でも、ダントツでヒグマに会いたくないですね。

会わないのが一番なのですが、会ってしまったら騒がず、逃げず、ヒグマのほうから遠ざかるのを待ちましょう、とのこと。
騒ぐとヒグマがびっくりして攻撃してきたり、逃げると本能で追いかけて来たりするそうです。

クマ・蜂注意

注意事項を聞いたら、次は黒曜石がどうやってできるか、という映像を見せてもらいました。

黒曜石のでき方

迫力満点です。

そしていよいよバスに揺られて黒曜石の露頭へ!
露頭へは林道を通って行くのですが、露頭にたどり着くまでに2つのゲートがありました。
露頭を守るため、勝手に入ることはできなくなっているそうです。

露頭近くに到着し、バスを降りたら足元から黒曜石がお出迎えです。

足元黒曜石

違う意思も混ざっていますが、黒くて少し光沢がある石がわかるでしょうか。
よくみると、小さいかけらもたくさん転がっていて、とてもわくわくしてきました。
そして少し歩いて露頭に到着です。

黒曜石露頭

大きい!
近づいてみると、こんな感じです。

黒曜石アップ

テカテカしていますね。
ただ、ここの露頭はすべてが黒曜石というわけではありません。
黒曜石と一緒に、流紋岩という岩石が出ています。
じつは、この黒曜石と流紋岩の成分は同じで、同じマグマからできたと考えられているんです。

マグマが急冷されてできた火山岩は、その成分の違いによって、玄武岩、安山岩、流紋岩に分けられています。
黒曜石は、成分だけでいうとほとんどのものが流紋岩と同じです。
では、なぜ同じ成分のものなのに、わざわざ『黒曜石』という名前がついているかというと、石の中の構造が流紋岩と全然違うのです。

簡単に言うと、流紋岩には目に見える大きさの鉱物の結晶が入っているんですが、黒曜石にはほぼ入っていません。
鉱物は、決まった元素が決まった形に並ぶことでできるんですが、黒曜石の場合、それらがぐちゃぐちゃに混ざったような状態なんです。
こういう状態のことを『ガラス質』といいます。
成分は違いますが、私たちが普段『ガラス』といっているものも黒曜石と同じ状態のものです。

ではでは、なぜガラスは透明なのに黒曜石は黒いのか、といいますと、黒曜石には髪の毛よりもずっとずっと小さくて黒い鉱物がたくさんはいっているんです。
一つ一つ認識することはできないですが、とてもたくさん入っているので、このように黒く見えるんですね。

ちなみに、どうして黒曜石に目に見える大きさの鉱物が入っていないのか、ということはまだ仮説の段階なんです。
石器としてずっと昔から使われていたのに、そのできる原因がまだ解明途中なんて、不思議な石ですね。

さて、そんな不思議な黒曜石を見るために、もう一か所バスに乗っていきます。
先ほどの露頭から、さらに山を登っていくと

黒曜石露頭2

少しひらけた場所にでました。
この場所、足元ほとんどが黒曜石なんです!

黒曜石1

黒々としています。
黒曜石の中に、白っぽい丸い部分があるのが見えるでしょうか。
この白い部分はもともと気体が入った泡の部分だったそうです。

マグマが地上へ上がってくるとき、気体になりやすい成分が泡を作ります。
ちょうど、炭酸水から泡がどんどん出てくる感じです。

炭酸水はサラサラなので、出てきた泡はすぐに炭酸水から抜けてしまいますが、黒曜石を作るマグマはねばねばしているので、なかなか泡が外に出れなくて、とうとうそのまま固まってしまったのです。
黒曜石をつくるマグマのねばねば具合は、ちょうどピーナッツバターくらいだそうです。

そのまま固まった空洞の中に鉱物の結晶ができて、部分的に流紋岩になっているのだそうです。
他にも、少し変わった黒曜石がありまして、

黒曜石2

赤い線がたくさん入っています。
この赤い部分には、赤い鉱物が入っているから、赤く見えているんだとか。
真っ黒の黒曜石もいいですが、こういう赤い部分があるのも素敵ですね。

ちなみに、この場所は昔、標本などを採るための採石場だったそうです。
最近はここの場所を守るために取らないようにしているんだとか。
実際に手に取ってみるためには、標本として持ち帰ることもとても大事なのですが、際限なく取り放題にしてしまうと、取りつくしてなくなってしまいます。

こういった貴重な資源をどのように守り活用していくか、というのはとても難しいです。
でも、ジオパークという制度をずっと続けていくためには、みんなで考えていかないといけないんですね。

さて、7月1、2、3日に行ってきた北海道出張、やっと最終回です。
少し時間が空いたのでどうしようかなとも思ったのですが、色々と勉強になり、またなにより面白かったので、全部書かせていただきました。
長々と引っ張ってしまいすみません。

でも北海道は広い!
もっとじっくりみたいところや、行ってみたいところがたくさんあります。
また絶対行くぞーと思いつつ、今日のブログを終わりたいと思います。
読んでくださりありがとうございました。
今日の担当はゆっこでした。
プロフィール

湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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