湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

秋田地学教育学会夏季研修会!

2015-07-26

こんばんは。ゆっこです。
今日は暑かったですね……ちょっと出かけておりまして、夕方少し前くらいに湯沢へ帰ってきたのですが、とても暑くてびっくりしました。もうこれは夏ですよね。
私は外に出ると、なぜか水分補給を忘れがちになってしまいます。室内では結構飲んでいるんですが。
皆様も、熱中症などには十分お気を付け下さい。

さてさて、どこに行っていたかと言いますと、秋田地学教育学会の平成27年度夏季研修会に参加するため山形県へと行って参りました。
研修会のテーマは『鳥海山と庄内平野-活火山とその恵み-』です。
今日はそのことについてご報告いたします。

昨日の朝方に市役所を出発しました。
車のナビを信じて進んでいきましたが、途中道の狭さに戦慄しながらも、お昼前くらいに山形県酒田市にある鳥海山荘へ到着しました。

鳥海山層

お天気は少し気になるものの、何とか雨は持ちこたえています。
皆様と合流し、バスに乗せてもらっていざ研修会開始です。
今回ご案内してくださるのは、秋田地学教育学会の会長でもあり、秋田大学教育文化学部教授の林信太郎先生です。
林先生は火山学の専門家なのですが、学生の頃から鳥海山の研究をされていました。
なので、鳥海山にある全ての沢をのぼっているそうです!

バスの中でも林先生の解説を聞きながら、最初のポイントに到着です。
最初は玉簾の滝です。

玉簾の滝

高さは60mあるらしく、非常に堂々たる滝です!
この滝裏にある岩石は玄武岩という岩石で、大体1500万年前の火山活動でできたものだそうです。
もともとは青沢断層という断層ができたとき、つまり地面が上下にずれた時に、その高低差によってできた滝だったそうです。
現在この滝は、断層よりも200mほど後ろにあります。
なんでも、水の力で滝が流れ落ちるところだけ岩石が削られて、どんどん滝が後退しているのだとか。
その後退は現在進行形です。
私たちが生きている時間の感覚ではあまりピンと来ないですが、長い時間がかかると、あんなにつかみどころのない水が、固い岩石を削ってしまうんですね。

ちなみに、玉簾の滝、という名前の由来は、水が流れ落ちる様子が玉の簾のようであったから、なんだそうです。
写真ではちょっと分かりにくいですが、この滝の一番上の部分が少し固いのか、手前側に出っ張っているそうなんです。
なので、水が滝つぼに落ちるまでに後ろの岩石にはほとんど触れないらしく、それで水が玉状に落ちているんだとか。

ちなみに、この日はとても水量が多く、滝壺から10mくらい離れて解説をお聞きしていたのですが、10分もしないうちに滝壺からのしぶきでびしょびしょになってしまいました。
でもさすが夏、直に乾いてしまいました。夏に来るには涼しくてとてもいい場所ですね。

さて、さらに別の滝へと向かいます。
次は一の滝です。

一の滝1

これまたすごい迫力です。
さて、この滝ですが、滝の上から滝壺までの部分に、大きく分けて3種類の地層があります。
少し拡大してみますね。

一の滝2

まさに水が落ちている所に、黒っぽい岩石の部分
その下に、少し赤茶色のような部分
そして右下の水際と上の植物の間に、黒っぽい岩石の部分

この3つがあるのが見えるでしょうか。
これ、黒っぽい岩石は安山岩で、その間の赤茶色の部分は泥の層なんです。

上下の安山岩は火山噴火によってできたものなんですが、その噴出年代には10万年から30万年ほどの違いがあります。
下の安山岩ができて、その間に黄砂などの細かい泥がたまる時間があって、そしてまた安山岩がその上に噴出して、という一連の出来事があって、このような3つの構造の地層になっているんだそうです。

さて、この安山岩と泥の層が重なっている部分ですが、雨水などが地面にしみこんでいくとき、安山岩の層は比較的水がしみ込んでいくのに対して、泥の層は水をほとんど通しません。

その結果どういうことが起こるかと言いますと、地面の中の安山岩と泥の層の間に水が流れていきます。
そして、それが地表にたどり着くと、湧き水になります。

この次はこの湧き水が出ている場所へ行きます。

胴腹の滝

胴腹の滝です。
カメラワークが悪いせいで真ん中のお堂が木で隠れてしまっていますが……このお堂を挟んで両方に滝があります。

同腹の滝右

右の滝アップ

胴腹の滝左

左の滝アップ
どちらも表面を流れているのではなく、地層の間を流れてきて、ここで丁度地表へと出てきています。
ちなみに、ここの水は商品化されているのですが、それがこちら!

鳥海山氷河水

先日の20日に参加してきました、東北ジオパーク学術研究者会議。
その時に頂いたこの『鳥海山氷河水』、こちらの胴腹の滝の水だそうです!

ちなみに、この滝左右で味が少し違うと言われているんだとか。
『鳥海山氷河水』がどちらの滝からとられているかは、林先生もご存じないそうでした。
機会がありましたら、是非左右の滝と『鳥海山氷河水』の3つを飲み比べて、どちらの滝か当ててみてください。

さて、この日の最後は滝ノ小屋駐車場というところで、まじかに鳥海山を見る!とのことだったのですが

滝ノ小屋駐車場

あいにく、完全に真っ白でした。
丁度この辺に見えます、というところを撮ってみたのですが……残念。

少しお天気は残念だったのですが、鳥海山についてたくさんお話を聞くことが出来ました。
鳥海山は、季節が変わっても雪が残っていることが多い山ですが、その秘密は鳥海山の表面にありました。

割と一般的な火山は、山の表面がのっぺりとしていることが多いそうです。
それは火山噴火のときにとても多くの火山灰を出して、その灰が表面を覆ってしまうからだそうです。

しかし、鳥海山はあまり火山灰を噴出せず、溶岩をだらだらとたくさん出しました。
そのけっか、その溶岩の通り道とそうでないところが凸凹になり、それが固まることで数10mの吹き溜まりが表面にできたんだそうです。その吹き溜まりに雪が積もった結果、中々解けずにたくさんの雪が残っているとのことです。

ここの場所は1200m位の場所なのですが、途中雪が残っている場所もありました。
ただ標高が高いだけではなく、こういう理由もあったんですね。

さて、今日はここまでにしておきます。
いつも引っ張っちゃってごめんなさい。
読んでくださりありがとうございました。
今日の担当はゆっこでした。
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Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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