湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

第8回日本ジオパークネットワーク全国研修会分科会B

2016-02-01

こんばんは。ゆっこです。
先週末は少し暖かかったですね。
私は市役所から徒歩10分ほどのところに住んでいるのですが、この土日で雪がかなり溶けてしまいました。
まあ、今日寒かったので、また今じゃんじゃんと雪が積もっていますけれどね。

さて、今日はタイトル通り第8回日本ジオパークネットワークの全国研修会の分科会の様子をご報告いたします。
前回のエマさんが分科会Cの様子をご紹介していましたね。
私は分科会Bの『白峰地域まちなか巡り』コースに参加してきました。

1月24日の朝、少々天候が荒れてはいましたが、バスに乗り込み出発です。
白峰とは、白山の近くの手取川流域の最上流部にある小さな集落です。

こちらが白峰に行く途中の端から眺める手取川です。

手取川

橋の欄干にもたくさん積もっていて、手を伸ばして写真を撮るのがやっとです。

白峰に到着すると、分科会コースの名前の通り街歩きがスタートです。
今回の全国研修会の分科会では、それぞれの地域を自分たちで調べ、調べたことからその場所のジオストーリーを考え、そしてそれを元にジオツアーを作る、ということをテーマとしています。

というわけで、この白峰を歩き回り、地域ならではのジオストーリーの材料を探さなければなりません。
早速歩いて回ります。

白峰街歩き

ここ白峰は白山市白峰重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、この豪雪地帯という特色と、それによって盛んだったある産業の影響で、独特の建築様式をしているのです。
上手く特徴を読み解いていけば、重要なジオストーリーの材料が見つかりそうです。

とは言っても、かなりの積雪です。
そして街歩きの最中もどんどん降り続き、傘をさしていても鞄やフードに雪が溜まっていきます。
かなり雪に隠れてしまっている部分もありますが、それでも面白そうな物を見つけることが出来ました。
その一つがこちら。

石垣

少し寄りすぎてしまったのでわかりにくいですが、石垣です。
大きな丸っこい石が積まれていますね。
こちらは近くの手取川の川原から持ってきて作られた石垣なんだそうです。

手取川の川原から取ってきたということは、手取川上流から流れてきた石です。
これらの石を調べれば、手取川上流のあたりにどんな石があるのかを知ることができます。
どんな石でその土地や山ができているのか、ということは、どのようにその土地や山ができたのか、という大地の歴史を読み取るヒントになります。
一見普通の石垣ですが、よく見ると大地の歴史を読み取るヒントが隠れているとは、面白いなーと感じました。

さて、白峰の街歩きが終わった後は、近くの白山ろく民俗資料館を見学です。

白山ろく民俗資料館

こちらでは白峰の『出作り文化』や産業についての説明がありました。
白峰は山間部にある小さな集落です。
そのため耕地が狭いので、集落から離れた山の中に住居をたて、農業や産業を行っていたそうです。
このような生活様式のことを『出作り』というそうです。

またこちらでは、このようなものも体験させて頂きました。

かんじき

かんじきです。
湯沢の皆様はなじみのある方も多いかもしれませんね。
ちなみに私はこのときがかんじきデビューとなりました。

このかんじき、写真ではわかりにくいですが、前と後ろの部分が少し反りあがっています。
またかんじきの重心も中心ではなく、足との接合部分も小さいため、足を上げると後ろ側が下がります。
これはこの地域の雪が重たいので、それに合わせた作りになっているのだそうです。

かんじきを履いたまま、資料館近くの建物へと移動します。

杉原家


こちらは杉原家江戸期に村役人を代々務めていた人が住んでいた、とても格式高い家です。
県指定有形文化財になっています。

さて、先ほどから何度か白峰の『産業』をいう言葉を使っておりましたが、ここ白峰で盛んだった産業というのがこちら。

養蚕

養蚕業です。
蚕は桑の葉を食べるのですが、繭を作る時期になると、それはそれはたくさんの桑の葉を食べるので、その食料を準備するのがとても大変なのだそうです。
更に桑の木は通常かなり大きく成長するため、葉を取るのが大変で危険だったようです。

ところがここ白峰は、写真の通り豪雪地帯です。
そのため毎年たくさんの雪が桑の木を押しつぶします。
そうすると、桑の木はあまり大きくなれないまま、女性や子供でも手が届くところに葉をつけるのだそうです。

このように蚕の食糧調達が比較的容易だったため、白峰では養蚕業が盛んになったそうです。
杉原家も養蚕業で栄えており、建物は室温を一定に保つことができる土蔵造りとなっていました。
1階が居住空間で、2階が養蚕するスペースだったようです。

杉原家と白山ろく民俗資料館を後にして向かった先は白山砂防科学館です。

白山砂防科学館

白山は何度か地滑りや土石流といった災害が起きています。
それを防ぐように、川に沿ってたくさんの砂防ダム(砂防堰堤)が作られています。

こちらのジオラマで詳しく説明をしてくださいました。

白山砂防科学館ジオラマ

現在の地形を見ると、昔地すべりを起こした場所がよくわかります。
そしてなぜ白山の大地が地すべりを起こしやすいのかについて

岩石レプリカ

このような断層のレプリカや

岩石

岩石を展示することで説明しています。
この真ん中の岩石は、泥が固まってできた泥岩が地下で少し圧力を受けてできた岩石です。
写真では見にくいですが、圧力を受けたせいで薄くペリペリとはがれるような構造になっています。
この薄くはがれるような構造が、本のページ(頁)のように見えることから、頁岩(けつがん)と言う名前が付けられています。
白山の地面の下にはこの頁岩があり、この岩石が滑りやすいので地すべりがよく起こるのだそうです。

全てを見終わったら、いよいよストーリーとツアー作りです。

分科会

あつめたジオストーリーの材料を組み立てていきます。
分科会Bの中で話し合い、白峰地域のジオストーリーとツアーが完成です。

時間が限られていたこともあり中々大変な西行でしたが、なんとかツアーまで作り上げました。
先入観がないようにと、あえてジオパーク関連のパンフレット類は事前に渡されませんでした。

どのようなことを伝えることが出来るのか、何を伝えたいのか、この地域に来てくれる人はどんなことを知りたいと思うのか。
それらを考えて一つの形にするのはとても大変な作業でした。
改めて、楽しく伝えるということは難しいなーと感じました。


さて、この後は他の分科会の皆様と合流となるのですが、続きはまた今度。
今日はこの辺で終りにしたいと思います。
ではではまた。担当はゆっこでした。
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Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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