湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

ミラーマン 院内銀山を行く 山市大竪坑編

2016-04-02

ミラーマンです。
4月1日から観光・ジオパーク推進課として、新しい組織に変更になりました。
ジオパーク推進室がジオパーク推進班になり、人員も大きく変わりました。5人だったのが6人となり、3人が新しい人になりました。そのため、ブログを書く人も5人から6人に変わり少しは楽になりました。
また、順番も変わり3月29日に書いて中3日で今日4月2日に書いています。

今日のブログは先回まで山市大竪坑の事を2回にわたり書きましたが、
今回はついでと言ってはなんですが、採掘に関連する事柄のご案内いたします。
まず、一回目は排水についてです。
院内銀山での銀の採掘に当たっては、一番の課題が水との戦いでした。坑内にたまった排水をどのようにして外に出すかでした。
その辺の事を、江戸時代から、明治の近代化された様子をご案内いたします。


 ●坑内排水について

 坑内排水については、採掘場所が地下深く進むにつれて、排水の高さ、排水量ともに増加するのは当然のことで、採鉱が大なり小なり湧水との闘いであることは古来の宿命である。院内銀山もその例外ではなかった。竪坑の深度が、当時国内有数であっただけに、どれほどか水に悩まされたかわからない。当時の坑内湧水量の記録は残されていないが、現在でも御幸坑口の出水を見れば、当時の一端がしのばれるというものである。
 明治期以前の院内銀山の坑内排水は、井替、長井替と称し、もっぱら人力によっていた。安政三年(1856)久保田藩銀山奉行大貫忠誨の筆になる院内銀山絵図が、秋田大学鉱山学部付属鉱業博物館に所蔵されているが、それによれば樋(木製のポンプ?、長さ一丈(10尺=3.3m)から一丈ニ尺(約4m)とある)というものに人夫一人ずつを配し、これが二十数段に渡って列座し、水をくみ上げている様子が描かれている。機械化された排水方法として最初に使われたのは、デーン式ポンプというもののようで、これが「かつて院内鉱山に一台使用せられたることあり。その揚水高さは550尺〈181.5m〉動力40馬力なり」と記されている。またノールス単式直動ポンプというものが、明治二十一年佐渡鉱山に初めて使われて以来、足尾、阿仁、院内、小坂、別子、細倉の諸鉱山で使われた。院内で使われたポンプは水筒直径4インチ(12㎝)、衝程12インチ(36㎝)、衝数毎分70、揚水高さ360尺(118.8m)揚水量毎分20立方尺、蒸気動力15馬力で、二台使われた。以上のポンプは多量の蒸気を消費する事から能率が悪いとされ、電化されるとともに次第に電気ポンプと交代していった。その後使われたポンプは電動式のノールス複動プラジャーと呼ばれる三連ポンプで、水筒直径8インチ(24㎝)衝程10インチ(30㎝)衝数毎分45、揚水高さ360尺(118.8m)揚水量毎分84立方尺、直流50馬力、一台との記載がある。以上はすべて往復動ポンプであるが、その後は電動渦巻回転ポンプへと変わって行った。
 《会誌 「院内銀山」第8号  明治最盛期における院内銀山の鉱山技術より  秋田大学鉱山学部長 能登文敏 会誌発行当時》



坑内図(江戸)
この図は、江戸時代に書かれた地下の坑内図です。(秋田大学鉱山学部付属鉱業博物館所蔵)
アリの巣の様に幾つも穴が掘られています。
坑内図(拡大)
この図は一部を拡大したものです。
排水夫
樋大工(排水夫) この樋を何本も繋いで上まで水を上げていきます。
ジオラマ(排水1)
これは、院内異人館にある江戸時代の銀の採掘を表している様子です。
拡大して写しています。
ジオラマ(排水2)
排水には、とても大変していました。
明治になると、動力を利用したポンプを使い排水がしやすくなりました。

今回はここまでで終了します。
新しくなったジオパーク推進班を宜しくお願いします。
ごきげんよう、さようなら。
プロフィール

湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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