湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

ミラーマン 院内銀山を行く 明治以降の院内銀山(古河時代)

2017-08-06

先回に引き続き  選鉱  についてご案内いたします。

選鉱についてのパート2です。
先回は、鉱石をトロッコで運んできて、グリズリー(鉄格子節)を通して鉱石を振り分ける所まで、
文章と図解による案内をいたしました。
今回は、そのあとの『廃石(ズリ)』とクラーッシャー(砕鉱機)により細かく鉱石を砕く様子をご案内いたします。

クラッシャーの動力は、横型25馬力の蒸気機関で、蒸気発生用のボイラーは、薪を燃料とする20馬力のルーツ式と呼ばれるものであった。薪や溶鉱炉に使用する木炭類は、山形県及位から鉄索で運搬された。鉄索の長さは2730mで、その動力にはクラッシャーと同じく25馬力の横型蒸気機関と25馬力のルーツ式ボイラーが使われた。
廃石はそのまま捨てられるが、選び出された富鉱と貧鉱はそれぞれ別々に、スタンプと呼ばれる鉄製のきねでつきつぶされる。当時使用されたスタンプきねは、重量750ポンド(約340㎏)、上下するストローク長さは六寸、ストローク数が毎分80回のもので、それが70本使われていた。これらのスタンプは、6台のハンチントン式磨鉱機とともに使われるようである。その鉱石処理能力は、十本のスタンプで一昼夜24時間に3600貫(13.5トン)から4000貫(15トン)であったという。つぶされた鉱石は、さらに一寸あたり40目のトルメルという回転ふるい機にかけられ、粒度により選別された。
磨鉱機の動力は、それぞれ25馬力、20馬力の縦形蒸気機関各一台と、30馬力と40馬力の横型蒸気機関各一台で、これらのためのボイラーには、ルーツ式のほか多管式など、25馬力から50馬力のものが5基使われた。また、40馬力のレーフェルト式トルビン横型水車も一台あった。そのほか、選鉱場の機械の中に30馬力の発電機一台というものがあるが、これがどのように使われたものなのか判然としない。モルトル粉鉱器一台というのも見えるが、これが今でいうモーター式のことで、その電源用なのか、あるいは所内の照明用に使われたものなのか。

上記の内容をあらわした図がありますので、案内します。
この下図は、会誌”院内銀山”第19号  院内銀山『採鉱から精錬までの概要』 監事 鈴木源一郎 より
IMG_2069.jpg
先回案内した、鉱石のより分けされたものを3つの流れに分けます。
1 ズリです。(廃石)・・
①主として対岸に捨てた。
②石英質のものは、道路の補修用砂利として活用した。
2 鉱石の部分を更に細かく砕くためにクラーシャーにかける。
ジョータイプブレーキクラッシャー(砕鉱機)で5cm内外に砕く
5cm内外に砕かれた砕鉱はトロンメルという篩(ふるい)別円筒機中に入れられ、筒が回転することで更に細かく選別された。
3 先回の図で紹介したグリズリーで粉鉱となったものは直接手選(主として女子による選別作業)に回された。

選鉱場2
選鉱場4
上の二枚の写真が女子による手選の様子です。
監督官が大の上から監視しています。


この時使用した動力は蒸気機関で、薪を原料としていた。
それらの薪はは主に山形県の方から入ってきた。
鉄索朴沢口薪積場
鉄索朴木沢口薪積場の様子。
鉄索と薪が沢山積まれている様子が写っています。

蒸気原動発電所
蒸気原動発電所
会誌 《院内銀山》より
明治最盛期における院内銀山の鉱山技術
                秋田大学鉱山学部長  能登文敏より

今回はこれまでにいたします。
ごきげんよう、さようなら




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Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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