湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

ミラーマン 院内銀山を行く 明治以降の院内銀山(古河時代)  精錬所について

2017-10-28

精錬所に関して、数回に渡ってご案内していますが、
今回は、精錬の方法の
乾式製錬と湿式製錬に関して、  会誌 院内銀山 第19号よりご案内いたします。

まずは、製錬の仕方・・ウィキペヂアより
乾式製錬
炉を用いて鉱石を融解し、目的の金属を得る方法。
鉱石を熱して、鉱石から金属を液状にして取り出す溶融製錬、ガス状になった金属を冷却して液化・昇華させる蒸留製錬などがある。
 銅・鉛・亜鉛・水銀など
湿式製錬
アルカリや酸を用いて、鉱石に含まれる目的の金属を溶解し、その溶液から金属を取り出す方法。
 金・銀・白金など
この他、還元製錬、溶融塩電解などの方法がある。

会誌 院内銀山に乾式製錬の方法と湿式製錬の方法が図解入りでありましたので、それを紹介いたします。
この図は会誌院内銀山 第19号 院内銀山『採鉱から精錬までの概要』  監事 鈴木源一郎より
乾式製錬の図解です。
IMG_3319.jpg
これが全体図ですが、見ずらいので拡大して、二分割しました。IMG_3320.jpg
鉱石と銅鉱石を溶鉱炉に入れる。 銅鉱石は主として久根鉱山よりの鉱石が使用されていたようだ)
木炭又はコークス等を混合
炉の中は1150度内外
IMG_3321.jpg
後半の図の部分 前床について、
前床には溶融された珪石、鉄分その他の装入物の大部分は、珪酸化物(カラミ)となり、銅・金・銀等は硫化物のまま《カワ》と共に炉から前床に溜まる。
前床ではカワとカラミは比重の差で分離しカラミは廃棄される。
と カラミの利用と廃棄について
カラミの利用又は廃棄
①廃物利用としてカラミレンガ等を造り石垣用に使用していた。現在も多く残っているのは、旧院内小学校(現在院内地区センター)前の石垣。
②瓶形ポットに入れて冷却、凝固した後廃棄、又は一部水に流して砂状として廃棄した事もあった。現在立石林業の事務所の裏山に散在している。
カワ・・溶鉱炉からカラミと共に流れ出る含金・銀・銅等の硫化物で、カラミより比重が重いので
前床の下に溜まる。
カラミ・・溶鉱炉から流れ出る廃物。


湿式製錬の図解
IMG_3322.jpg
これが見ずらいですが、全体図です。

IMG_3323.jpg
湿式製錬   
青化法:金・銀は青化カリ、若しは青化リーダー等の溶液を用いて、鉱石中より金・銀分を溶出し、その溶液中に亜鉛粉末と接觸させて金・銀を沈澱せしめて、澱物を造り、これに溶剤を加えて地金を造るまでの方法

IMG_3324.jpg
泥鉱 (廃棄)
当時、長倉部落と銀山川との中間に貯め池を造り廃棄していた。
このように行われていました。

当時の青化精錬工場の全景と工場内部の様子の写真を紹介します。大正初期の青化精煉場
これは、大正初期の青化精錬工場の全景です。
青化製銀工場
工場内部の様子


この図の中に書かれていた、カラミの利用と廃棄について、現在どうなっているか写真で見てください。
院内の明治時代に立てられた旧院内尋常小学校跡の石垣に使われているカラミです。IMG_3326.jpg
旧の院内小学校の建物
IMG_3325.jpg
その石垣に使われているカラミ 石垣の下の四角い黒い石垣・・上は院内石で造られた石垣
IMG_3327.jpg
大砲の弾の様な形のカラミ  院内異人館の玄関わきに置かれています。

IMG_3329.jpg
泥坑として廃棄したため池のあったと思われる場所です。

今回は大変長くなりましたが、この辺で終了いたします。
ごきげんよう、さようなら。






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世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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