湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

自己紹介

2017-11-08

 11月からゆざわジオパーク専門員として勤務することになった「お米まいすたぁ」です.どうぞ宜しくお願いします.出身は長野県で,県民性からか,議論好きです.話しかけられると喜びますので,構ってあげて下さい 笑

 私の専門は,地質学ではなく「生態学」です.

 生態学といっても内容は幅広く,研究分野は様々なのですが,私は特に群集生態学(community ecology;間接効果を含む生物間相互作用の研究)や個体群生態学(population ecology;種・個体数に影響を及ぼす要因の研究)について学んでいました.キーワードとしては,(非致死的な捕食を含む)食う食われるの関係,キーストーン捕食者,トップダウン栄養カスケード効果ないしボトムアップ効果,光競争,繁殖干渉などが挙げられると思います.
 私のことを知ってもらうために,私の学んできたことを少しずつ掻い摘んでお話ししていきたいと思います.

 初回は「間接効果」について.

 グーグル先生に「間接」という語について尋ねてみると以下の回答が返ってきます「間接とは…間に何か仲立ちがあり,それを通して行われること」.まあ,簡単に言いますと「何か」が介在して2つの物事の関係性が構築されることを言います.
ことわざの「風が吹けば桶屋が儲かる」が一番しっくりくるでしょうか.

 ここでは,具体的な例として,豪雪と観光客との関係について考えてみます.豪雪は観光客にどのような影響を及ぼすのでしょうか.
 単純に直接的な関係だけ見れば,豪雪は観光客に悪影響を与えますよね.道路が通行止めになったら観光地行けないですし,最悪の場合雪山で遭難事故が発生します.こうした観点から豪雪に対する観光客のイメージは良くないと思います.
 ところが,間接効果をふまえ考えてみると,少し状況が変わってきます.豪雪にはニホンジカおよびそれに付随する人的被害(観光客への悪影響)を低減する働きがあると考えられています.ご存じの方がいるかと思いますが,近年増え続けているニホンジカは,観光地の高山植物を食い荒らしたり,衛生害虫ヤマビル・マダニを増やすため,観光客にとり厄介な存在と位置づけられています(図の上).しかし,豪雪のおかげでニホンジカが低密度になり,結果,そうした観光客への悪影響が抑えられるわけです(図の下).すなわち,豪雪と観光客は直接的な関係のみならず,シカ・高山植物・衛生害虫を介しての間接的な関係も構築されており,豪雪は見えないところで,観光客に対し正の作用を与えていると言えます(ただし,実証研究は行われていません.あくまで一般的見解です) .

 以上が間接効果の一例です.少し端折りましたがご理解いただけましたか.今回の事例に限らず,自然界ではこうした間接効果が無数に広がっていると知られています.

 すべてを明らかにしようとは思いませんが(そんなこと不可能ですが),今後,湯沢ジオパークで興味深い間接効果が明らかになれば嬉しいです.

 次回は食う食われるの関係についてお話しします.
それではまた!次回をお楽しみに,さよなら,さよなら,さよなら…!

お米まいすたぁ

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Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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