湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

自己紹介③

2017-11-20

お米まいすたぁです,雪降ってきましたね…寒いのは苦手です(´・_・`)

自己紹介③(分野紹介?)
本日のお話は食う食われるについて

先日,冬期閉山の橋撤去を行うため,虎毛山へ行きました.
「秋なので,あんまり生物はいないだろうな」,と思っていたのですが,意外や意外.びゅんびゅんと飛び回る生物と出くわしました.キマダラカメムシ(図)とクサギカメムシです.(越冬場所でも探していたのでしょうか
頻繁に出没するカメムシを見て,某S氏がこう呟いておられました.「こいつら,結構見かけるけど…食う奴っているんかね…?」と.

確かに,カメムシの放つ臭い成分は大変強烈です.そう思うのも無理はないと思います.
そもそも,なんでカメムシは特異な性質を持っているのでしょうか.

この謎を解き明かす上で重要となるのが,「捕食者」の存在です.一見,カメムシには捕食者がいないと思われがちですが,
実は,鳥・クモ・カエルに食べられます(でなければ,禿山だらけになる;Hairston et al. 1960).

カメムシはこれら捕食者と類似する生息環境を持つがゆえに,食われる危険性を常に孕んでいます.この危険性に晒されながらも,何世代にもわたって生き延びることのできた (食われない) カメムシだけが存在できるんですね.
逆に,,繁殖までの期間に一度でも食われてしまえば,そのカメムシ遺伝子は未来永劫受け継がれることはないとも言えます.

つまり,捕食者に”食われるか””食われないか”という長きにわたるジャッジの繰り返しが,カメムシの高い捕食回避能力に影響を及ぼしていると推察されています.
このことはカメムシに限らず,幅広い被食者に対してもあてはまります.例えば,皆さんご存知の「擬態」も同様のメカニズムがあったと考えられています.

捕食者は狩りに失敗しても生命に直結しないが,食われる側はそうはいかない!置かれている立場が全然違うので(命か食事かの原理),食われる側は魅力的な進化を遂げられるんですね(あくまで主観的な感想ですが).

生物間の相互作用と進化…なんとも奥深いです.食う食われるの他にはセクシャルハラスメント (繁殖干渉;reproductive interference) が重要視され始めてきています.その話はまたの機会に!


DD3aTxYUAAA0WA8.jpg

図:これがキマダラカメムシの初齢幼虫.なんとも可愛いですね.
外来種の農業害虫なので,撮影後にはきちんと潰しましたが.



次回はトップダウン栄養カスケードについてお話します.
それではまた.

お米まいすたぁ


備考:非致死的な捕食について
最初にちょこっと喋ったので,少し解説を…
捕食者の危険がより高まった時に,自らの適応度(産卵産仔能力)を犠牲にし,(表現型可塑性等により)捕食回避能力を向上させる被食者がいます.
この場合,捕食自体はそこまで起こらないけど,被食者個体群がガクンと減るため,「非致死的な捕食」と呼んでいます.
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Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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