湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

ミラーマン 院内銀山を行く 明治以降の院内銀山(古河時代)  精錬所について

2017-11-22

今回も先回に引き続き、蒸気機関で使っていた薪の調達について、
先回より、詳しい内容を案内します。

蒸気機関の燃料として、薪を使っていた事の別の記述が、『院内銀山史』渡部和男著に書かれている。
 新しい技術
            (参考『会誌』7・8号。秋田大学鉱山学部長能登文敏「院内銀山の鉱山技術」・・発行当時)


 明治12年(1879)のドイツ人技師来山とともに、新式機械による開発が始った。
 機械動力は最初は蒸気機関で、その燃料は薪であったが、銀山だけでは不足したので、近村秋ノ宮から役内川に筏で流し、院内川との合流地点に留め柵を設け、そこから馬車で運んだ。
しかし、それでも不足したので、最上及位村(山形県真室川町)雄勝峠麓から院内冷水(ひやみず)沢まで鉄索で運び、そこから馬車で運んだ。及位と由利本荘市笹子(じねご)の県境に当たる甑山(981m)は、『銀山記』には小式山の名で現れ、発見時から銀山との往来があった山で、その山麓は薪用の雑木山林が豊富であった。
鉄索の写真が残っているが年代の記録はなく、架設は明治12年(1879)と考えられるが、撤去の時は不明である。
 院内銀山が明治12年に最上から購入した薪木の山林面積は1214町4反歩の大に昇っている。
 「院内銀山出張所朴木(ほうのき)沢の西にあり。薪炭を此地方に調達し運送するの所とす。年々伐出す薪2500柵(木長ニ尺五寸、方一丈を以て一柵とす)、炭三十万貫目、鉄索機械を設置しこれを送る。一昼夜にして運搬する所二十柵なりとす。(中略)及位村は近年院内銀山の為山奥樹木伐採せられしより、水利稍(しょう)乏しきを致す状況あり」(明治41年編『最上郡史』「及位村・大滝村山林ヵ所調表」)
 動力は蒸気機関から次第に電気に変わり、自家発電機が使用されたこともあったが、明治33年(1900)本格的な水力発電所が秋ノ宮樺山に建設された。銀山近くの川では水量が充分でなかったため秋ノ宮が選ばれた。ここから精錬所近くのばっこ石変電所に送電された。大正9年(1920)坑道閉鎖の翌年、平鹿郡増田町秋南水力電気に売却された。昭和17年(1942)東北配電(東北電力)と合併した。


朴沢の鉄索積み場と冷水沢の鉄索の様子、甑山について写真を紹介します。
鉄索朴沢口薪積場
山形県の雄勝峠麓の及位村にあった朴沢の鉄索積み場 背後には甑山が写っています。
ここから薪や炭を大量に院内銀山側にある冷水沢迄鉄索で運んでいた。
IMG_2252.jpg
甑山の全景・・小野地区から見ています。ふたこぶラクダのように見えている山です。
左側は男甑  右側は女甑です。
IMG_1781.jpg
冬の甑山 院内石採石場跡

冷水沢鉄索薪積場
院内の冷水沢まで鉄索で運ばれてきた。


冷水鉄索原動所(雄勝峠)
冷水沢に鉄索で運ばれてきた薪の様子。スキーのリフトに似ていると思いました。

今回はこれで終了いたします。
ごきげんよう、さようなら
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世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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