湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

田沢湖湖底調査事業研究成果報告会を聴講しました。

2018-02-27

こんばんは。ゆっこです。
2月もそろそろ終わりますが、まだまだ雪が降りますねー。

先日日曜日に、所用で秋田市に行ったのですが、道がつるんつるんでした。あぶない。
なんとか事故らずに湯沢まで戻ってきましたが、湯沢の町中よりも、秋田市の方がつるつるで運転しにくかったです(;_;)

さて、1週間ほど前になってしまうのですが、2月20日にめがねさんとお米まいすたぁさんと一緒に田沢湖に行ってきました。
クニマスで有名な田沢湖ですが、水質の悪化が問題となっているそうです。

****追記****
田沢湖の水質悪化について、ブログを読んだ方から後日補足をいただきました。
田沢湖の水質問題は太平洋戦争中にさかのぼります。
水力発電を行うために玉川の水を田沢湖に導入する政策が行われたそうです。
しかし、その玉川の上流には玉川温泉があります。玉川温泉は、強酸性で知られる温泉です。
その強酸性の温泉が混じる玉川の水が田沢湖に流入されたことによって田沢湖の水が酸性になっていったそうです。
酸性化前の田沢湖に暮らしていたクニマスは、急速に酸性化する環境から逃れようと湖に流入する玉川以外の河口に群がったそうなのですが、やがて絶滅してしまったそうです。
クニマス以外にも、田沢湖に住めなくなってしまった生物はたくさんいるんでしょうね。
**********

これらを解決し、田沢湖再生を行う第一歩として、田沢湖湖底調査事業という事業を行ったそうです。
この事業は仙北市と秋田大学、高知大学、大阪市立大学などが2015年から行ったそうです。

この日はその研究成果報告会として、秋田大学の石山大三先生、高知大学の松岡裕美先生、産業技術総合研究所の鹿野和彦先生が研究成果についてご講演されました。
ちなみに、鹿野先生はその約1週間前の2月14日にゆざわジオパークの研究成果発表会でも発表してくださいました。
とてもお忙しい中、ありがたいことです。

P2201169.jpg
会場は新しく開館したクニマス未来館。
仙北市長さんと館長さんよりご挨拶があり、さっそく先生方のご講演です。

最初は石山大三先生で『田沢湖の湖水の性質は変えられるのかー中和処理以前から現在までの湖水の変化から見えることー
』という題目でお話されました。

石山先生は田沢湖やそこに流れ込む川の上流にある玉川ダムや玉川温泉の大噴泉のpHや化学組成についてお話しされていました。
田沢湖では湖の水の酸性化が問題になり、川の上流で中和処理を行っているそうなのですが、その中和処理を行う前と2015年以降で成分が変化し、湖の賛成の度合いが改善されているとみることができそうだとお話しされていました。
また、田沢湖は日本一深い湖であると言われているのですが、その湖の水面に近いところと湖底に近い所で成分に大きな違いがみられないことから、湖の水が循環していることを示唆しているそうです。

次は高知大学の松岡裕美先生で、『水深423mの湖底に秘められた日本列島の環境変動の歴史』というお話でした。
松岡先生は日本国外様々な湖で調査をされており、湖の堆積物を実際に取って分析されるそうです。
陸上で調査を行う時に、細い穴を掘り進んで円柱状のコアと呼ばれるものを取り出して分析を行ったりしますが、湖の堆積物も同じような方法で取りだすそうです。
湖は、川からの土砂流入や湖の壁が崩れるなどして、大きな湖でも大体10万年ほどで埋まってしまうそうです。
一方、田沢湖はざくっと見積もって百万年の歴史を持っているのではと考えられており、そしてそれだけ長い歴史のある湖だからこそ、この湖にしかいない固有種が存在するんだそうです。なるほど。
今回の調査機関で採れたコアは3.5m分で、ざっと7,000年分だそうです。
その中には、なんと九州鹿児島県の南側、三島村・鬼界カルデラジオパークさんがある周辺から飛んできた火山灰も入っていたそうです。その火山灰を噴出した時の火山噴火は、とっても大きかったんでしょうね。

最後に鹿野和彦先生から『田沢湖の謎を追ってー田沢湖カルデラとその噴出物』という題目でご講演がありました。
恥ずかしながら特に何も疑うことなく、田沢湖はカルデラだと思っていたのですが、実は今回の調査を行うまで、カルデラであるという確かな証拠は報告されていなかったんだそうです。
田沢湖の成因の説として3つあり、1つは陥没カルデラ説、2つ目は隕石説、そして3つ目は構造盆地説だったそうです。
周辺の地質の種類については過去に調べられており、地質図等もあるのですが、もう一度調査を行うなどして、この田沢湖カルデラが出来たときの噴火の噴出物と判断できそうな岩石を見つけたのだそうです。
この岩石があったからこそ、田沢湖はカルデラであろうという結論を出すことができたのだそうです。な
湖底の調査を行う事で、田沢湖の形成年代の推定も行われたそうです。

湯沢に来てから、2度ほど田沢湖に遊びに行っていたのですが、カルデラだと思いこんでいました。
やっぱり、ちゃんと文献などで根拠を調べてみないと駄目なんだなーと反省した次第でした。
でも、文献や論文などを読むだけでなく、やっぱり研究された方から直接聞くととても分かりやすいですね。
こういう機会はやっぱり私達も、もっと作っていかないとなーと感じたのでした。

ちなみに、田沢湖も雪がたっぷり入っていました。
この日はめがねさんに運転してもらったので、私は後ろでのんびり乗っていました。
自分で運転する場合は雪がなければと願うばかりなのですが、乗っているだけだとやっぱり雪景色はきれいだなーと思います。
ぽこっとしたかわいい山があったので、写真を撮りました。
P2201166.jpg
なんて山でしょう?知っている方は是非教えて下さいね。

****追記****
早速お名前を教えていただきました!ありがとうございます。
田沢湖の北縁にある高鉢山(571m)では、とのことです。
確かに鉢をひっくり返したような形をしていますが、そこから名前がついたんでしょうかね。
ちなみに、少し調べてみると高鉢山という名前の山は全国にたくさんあるようでした。
高鉢山(571m)から2km東にももう一つ高鉢山(499m)があるそうです。
**********

では今日はこの辺で。
ゆっこでした。

※一部内容を修正いたしました。
お役職の間違いもあり大変申し訳ありませんでした。
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Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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