湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

ジオサイト『院内』より ジオポイント:院内石採石場跡

2018-02-20

今回から、ジオポイントのことを詳しくご案内していきます。
まずは、ジオサイト『院内』の中ではここが一番人気の場所です。
院内石採石場跡は、私が知っている場所は3か所ですが、地元の人の話では5,6箇所はあったそうです。
今回は、3か所のうちのだれでもがいける場所を中心にご案内いたします。

院内石採石場跡 1愛宕神社裏、2高速道路付近、3岩井堂付近
まず採石場についてご案内する前に、院内石とはどのような石で、どのように出来たのかを簡単にご案内いたします。
まず、いつごろできたのか?
これにはいくつかの説があり、はっきりしたことは分かっていませんがご案内いたします。
①今から800万年前~600万年前ころ現在の院内地区で大きな火山活動が3回起きました。
その火山活動により、大きなくぼ地が出来ました。(カルデラ)そこに火山活動で噴出した膨大な量の火山灰が堆積しました。
厚さはなんと400ⅿから600ⅿだそうです。その火山灰が長い年月をかけて岩石となり、その岩石のことを院内石と呼んでいます。
火山灰が固まって出来た石なので、『凝灰岩』と呼ばれています。‥灰が固まって出来た石 
・・最近では、年代が400万年前という先生もいます。もっと詳しく調査をして、年代特定が出来ることを期待します。
②この石の特徴は、耐火・耐圧、耐水に優れたものだそうです。特に熱を通しにくいという点があり、酒蔵・米蔵・倉庫・かまど、最近ではピザ釜などに利用されています。
院内の町中を歩くと、院内石で出来た倉庫や塀、石垣神社、神社の階段等を見ることが出来ます。
③院内石はいつごろから利用されるようになったのか。
雄勝町史によると、江戸時代の寛政2年(1790年)より採石が始まったと書かれています。
その場所は院内町のシンボルである館山(院内城跡)にあります。山の中に大きな院内石の露頭が2か所見られます。
④院内石採石の最盛期は、明治・大正・昭和で町には15軒の石屋さんがあったそうです。ちなみに現在はゼロ軒に等しいです。
⑤院内石の採石の仕方はほとんど手堀でしたが、昭和35年から電動ノコが使われ、効率よく採石できるようになりましたが、
昭和39年の新潟沖地震以降、建築基準法が変わり、コンクリート一体構造型でないといけなくなり、また、外国から品質が良く、安い石が輸入されたり、職人の高齢化が進んで採石量が減り、平成17年で採石は終了しました。


それでは院内石採石場跡について、現在どのようになっているか、3つの場所について写真にてご案内いたします。
まずは、院内地区の地図とその中に2つの採石場跡を明示しています。
IMG_3444.jpg
この地図の中の愛宕神社裏の採石場跡からご案内いたします。
IMG_2127.jpg
この写真が採石場跡の様子です。ものすごい迫力があります。
IMG_2130.jpg
2枚目はそれを拡大したものです。この写真の現場が一番魅力のある場所です。
IMG_1330.jpg
同じ場所の冬の様子です。
この時は、雪の上をスノーシューを履いて歩いていきました。
冬もとても良い景色です。
IMG_1340.jpg
石切り場の周りの様子。この写真で半円形になっているのが分かりますか。
奥のかすかに見える高い山が外輪山です。中の平らな部分がカルデラの底だと思ってください。
石切り場は、カルデラの中心だと思ってください。

次に2か所目の高速道路付近の採石場跡をご案内いたします。
これからお見せする場所は、規模も大きく、迫力もある採石場ですが、整備されていないので一般の人は立ち入ることは出来ません。当然ガイドも致しません。写真だけにてご案内いたします。

DSCF5917.jpg
まずは、石柱のようにそそり立つ岩壁です。この岩壁をよく見ると、横に何本もの線が見えると思いますが、
これは昔、手掘していた時代の採石あとです。
DSCF5926.jpg
先程の岩壁の側の採石した跡です。
DSCF5924.jpg
同じ敷地内の別の場所の採石跡ですが、水が溜まっているのが見えます。ここは何mか分かりませんが、深い水たまりです。
落ちたら大変です。とても危険な場所です。
DSCF5933.jpg
これは最近(2年前)院内石の注文があって、電動ノコで採石した院内石の残りです。


最後に3番目の採石場跡の写真です。
IMG_5064.jpg
この写真は国道108号線で本荘方面から湯沢に向けてきたところで、採石場跡の側には、国指定史跡の岩井堂洞窟があります。
子の採石場は写真で見ても分かるようにとても小さなところです。あまり良い院内石が取れなくてすぐにやめてしまったそうです。

最後に院内石が使われている様子をご案内いたします。
101111院内石とカラミDSCN6418
これは旧の院内尋常高等小学校にある石垣です。
その下の四角い石の塊は、院内銀山で精錬した後のカスの石です。(からみ)
101111院内石とカラミDSCN6423
院内石を家の壁として使用している様子。
101111旧院内役場倉庫DSCN6408
これが院内石を使用している建物として、一番有名な建物です。
明治時代に作られた旧院内町役場の倉庫です。この中に重要な書類等を入れていたとのこと。
100年以上たっているが、殆ど建設された当時の様子を保っています。

今回はこれで終了いたします。
ごきげんよう、さようなら。


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Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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