湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

JGN全国大会で教育についていろいろと話してきました。

2018-10-24

ゆっこです。
今日も全国大会のご報告です。
全国大会についてご報告したいことがたくさんあり長くなってしまいましたが、これで私からの報告は終わりです。
いろいろなところに行かせてもらって、いろいろな人とお話をするので、もっともっとうまく共有していけたらいいのですが。

さて、今日のご報告は教育分科会についてです。
全国大会は毎年1000人近くの人が日本全国から集まってきます。
その1000人みんなが、例えばどこか一堂に集まり話し合いをするのはちょっと無理なのです。
しかも、ジオパークの活動は多岐にわたっているため、全員が一つ一つの話題を話していては何日あっても終わりません。

ということで、分科会というのを設定して、特定の話題についてその話題を話したい人たちで集まって話し合いましょうという時間があります。
私はそのうち、教育について話し合う分科会へ行ってきました。
分科会は2日間にわたってありました。
今年の教育分科会のテーマは、とにかく教育について話しましょう、というものでした。

初日は講演を聴きます。
最初のご講演はESD活動支援センター次長の柴尾智子さんから「教育活動における『ESD×SDGs×ジオパーク』の取り組みから地域の持続可能性について考える」というタイトルでお話がありました。
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なかなかちょっと、難しめのタイトルですね。
ところで、みなさんESDって聞いたことあるでしょうか。私はこういうアルファベットの略字ってなかなか苦手なのですが・・
ESDとは、持続可能な開発のための教育(Education for sustainable development)と言う意味なのですが、日本語でもなかなかイメージしにくいですね。
でも実は、地球にある大切なものを未来へ伝えていきたい、守っていきたい、そしてそれらを子供たちにも伝えて行きたい、子供たちにも大切なものを伝え、守っていってほしい、というジオパークの活動理念と同じような目標を持っているんです。
そういう社会を作るための教育が、ESDと呼ばれるものなのです。

そのためにはどうすればいいのか、どんな教育をすればいいのか、ジオパークもESDも悩みながら活動しています。
でも、同じような目標を持ち同じように悩んでいるのならば、一緒に協力してやっていきましょうよ、というのが、今のジオパークでの教育活動で盛んに言われていることです。
柴尾さんは、そのような動きをぐいぐいと引っ張って言ってくださっているとても頼りになる方なのです。

お二人目は北海道教育庁胆振教育局教育支援課社会教育指導班主査の永掘善之さんで、タイトルは「地域におけるコミュニティスクールとジオパークの関わりについて」でした。
DSC_0066.jpg
コミュニティスクール、またちょっと不思議な単語が出てきました。
コミュニティスクールとは、学校と地域がどんな子供を育てるかを話し合う機会を設けている学校、のことを指すんだそうです。

今、少子化がたびたび問題として挙げられていますが、それに伴って学校の数がどんどん減っていると言われています。
昔は学区が比較的狭かったこともあり、学校と地域の関わりもあったけれど、学校の数が減り学区が広くなるにつれて、学校と地域とのかかわりが少なくなっていると聞いたことがあります。
地域で子供たちを育てていく、そして大人も子供たちからさまざまなことを学ぶ、というのが理想なのかなあと思いました。

講演のあとは、ちょっと参加者の人たちと話をして終了です。
そして2日目は、参加者の人たちをたくさん話をします。

自由にたくさん話をしたいのですが、限られた時間を有意義に使うために、いくつかルールを決めて話していきます。
この日の進行はNPO「ソーシャルベンチャーあんじょう家本舗」の松田剛史さんです。
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さすがに全員でいっせいにお話をするのは難しいので、4~5人のグループに分かれて話をしました。
最初のグループで話し合ったテーマは、「ジオパーク活動における「教育」とはなんだろうか?」というもの。

全国大会は色々な立場の方が集まるのですが、この日最初にグループを組んだ方々は、私以外ジオパーク活動を主業務として行っている方々ではありませんでした。
というわけでこのテーマから派生して、「ジオパークで教育活動を行う場合どのようなことに注意すれば受け入れられやすいのか」と言うような方向へ話が進んでいきました。

話の中で見えてきた何となくのグループの意見は、
『「教育」というと敷居が高くなり、特に大人では敬遠する人もいる。学びが義務ではない大人は『面白い』と思わないと加わろうとしないし、子どもも『面白い』と興味をもたなければ結局は身にならない。ジオパークは地域全体で進めるべき活動であるとするのならば、それらの問題を解決していく必要がある。』
と言うものでした。
よく言われることではあるんですが、改めていわれると耳が痛いですね。

じゃあどうすればいいのか、ということも話したのですが、けっこう盛り上がりました。ので、ちょっと長くなりますがご紹介です。

『大人の場合は、自分の生活や体験に繋がることであれば興味をもってもらえるのではないか。例えば、“亜炭層”を説明するときに、教科書的な説明をしても誰も興味を持たない。けれど、火が付きにくく、煙がたくさん出るような土だと説明すると、年配の方は使った事があるため興味を持つ。これがもっともっと時間が経って変化すると石炭になるんですよと説明すると、すっと入る。』

『子供の場合は、本当に伝えたいことだけを簡潔に伝えることが大事ではないか。例えば、年齢が低いほど実写のドラマよりもアニメに興味を持つ子のほうが多い。これは、実写では情報が多すぎてどれが大切なのか処理できない為、結果的に興味が薄れることが原因なのではと考えられている。大事な事、伝えたい事を簡潔にまとめ、イラストなどで表現するなどの工夫があるといいのでは。』

『実生活での体験でなくとも、プログラムに体験を入れて疑似的に経験すると興味を持ちやすくなる。』

などなど。
ただ話をするだけではやっぱりなかなか伝わらないんですよね。

推進協議会事務局に就職して、色々な方の前でお話をする機会をたくさんいただいているのですが、いつももっとああすればよかったと思うことばかりで。
私も成長しないといけないですね。

さて、2番目のグループで話し合ったテーマはこちら「ジオパーク活動において「教育」をどのように進めるとよいか?」というもの。
最初のグループで話した内容を新しいグループで紹介しながらお話しました。

それで、ちょっとテーマとは違うのですが、印象に残ったのがこちらのご意見。

『教育はジオパーク活動の中だけで行う、あるいはジオパーク活動を始めたから行い始める、というものではない。地域の子供たちに地域の良さや価値を知ってもらい、進学や就職で一旦は地域外に出たとしても故郷に愛着を持ち懐かしく思い、いずれはUターンで戻ってきてもらいたい、そういう思いで、自分の地域がジオパーク活動を始めるよりも前から活動をしてきた人は必ずいるのではないか。ジオパークで改めてどのように教育を行っていくのかと考えるのもいいが、先行の活動にも目を向けて連携して行っていくべきである。』

なんだか当たり前のことなのですが、改めて言われるとそうだよなあとしみじみ思ってしまいました。
現代社会において、教育はどの地域でも当然もともとされています。
学校教育はもちろんですが社会教育生涯学習もそうですし、ジオパークになるずっと前から、地域にある大切なものを地域の人が守っていけるようにという思いで教育的な活動をしている方もたくさんいます。
もちろん教育だけではなく、工業や農業などもずっと思いをもってやってきた方々がいるからこそ、今私たちがそれらを見ることができます。
先人たちがあってこその今なんですよね。

ジオパークは地域をよくするための「道具」であり、実態があるものではなく「概念」なんですよね。
ジオパークという何かが地域をよくするのではなくて、ジオパークという考え方で地域の人が地域を見直し、動き出すことで地域がよくなる一歩になるのかな、と思います。
なんとなく見えている気もするのですが、うまくいえないのがもどかしいです。
ちゃんとわかったら、上手に説明できるようになるんでしょうかね。

ちょっとぐだぐだと書きすぎてしまいましたので、まとまりがないですがここで終わりたいと思います。
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Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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