湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

関口石と仏像と宇宙

2019-07-10


皆さん、こんにちは。
イトケンです。

湯沢市関口付近の旧・羽州街道沿いには、現在も石材屋さんが多くあります。
このあたりには縞模様がきれいな砂岩が多く見られ、
この縞模様を活かした記念碑や彫刻、神仏像などに使われました。

この砂岩は地域の名前から「関口石」と呼ばれ、ゆざわジオパークでも取り上げています。

ただ、私自身は関口石を使った石像をちゃんと見たことがなかったので、
関口にある「香川寺(こうせんじ)」の仏像を拝見してきました。

photo_sekiguchi01.jpg
写真1:香川寺の弥勒大仏像(みろくだいぶつぞう)

非常に大きな仏像ですね。

高さはおよそ5メートルあり、全体が関口石でつくられています。
これは江戸時代に力士の四ツ車大八(よつぐるまだいはち)の大関昇進を祈願して制作したのですが、
奉納予定だった浅草の浅草寺へ運ぶ船がなく、そのまま放置されていたものを香川寺の境内に安置したそうです。
(*1)

なかなか衝撃的な流れで香川寺に安置されることになった仏像ですが、いまは市指定の有形文化財になっています。
仏像の左ひざ付近を見ると、はっきりと関口石特有の縞模様を見ることができますね。

また、香川寺の入口付近にある石像も関口石でつくられていました。

photo_sekiguchi02.jpg
写真2:香川寺の入口にある石像

台座の部分をよく見ると、こちらも縞模様がよく観察できますね。

photo_sekiguchi03.jpg
写真3:台座の縞模様

この関口石が取れる地層は約1600万年前のもので、市内の別の場所にある同じ地層からは
ホタテの仲間の貝殻の化石が見つかっています。

このホタテの仲間は暖かい浅い海で生息することがわかっており、
当時のこの地域が今とは環境が大きく異なっていたと考えられています。

そんな時代につくられた関口石ですが、いまは関口石をつかっている
石材屋さんの数が少なくなってしまいました。
でも、昔はわざわざ江戸から依頼が来るぐらい有名だったことは驚きですね。

ちなみに、最初に紹介した弥勒大仏像、つまり弥勒菩薩(みろくぼさつ)ですが、別名「未来仏」とも言われます。

お釈迦様が亡くなってから56億7000万年後に、この世にあらわれて人々を救うそうですが、
ここで気になるのがこの「56億7000万年後」という数字です。

実は太陽の寿命が、およそ残り50億年だと言われています。

そう。
誤差はあれど、弥勒菩薩がこの世にあらわれる時期と太陽の寿命が似たような時期なのです。

まだまだ研究中のことですので、将来的に太陽の寿命が変わることもあるかもしれません。
しかし、近代的な観測技術がない時代にも関わらず、どうしてそんな数字がでてきたのか・・・。

関口石でつくられた仏像を見ながら、先人の知恵に驚嘆したイトケンでした。

イトケン

<参考>
*1:「図録湯沢市の文化財」より
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Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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