湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

地域版SDGs調査&応用生態工学会(なぎはる)

2019-09-19

なぎはるです。

まずは、ジオパーク的な観点から残念なお知らせ。
お昼のNHKニュースで、秋田県の若者の幸福度と満足度が全国で最下位であることが放送されました。
また、ブランド総合研究所は9月6日、地域版SDGs調査を行い、秋田県の幸福度と満足度が全国で最下位であると発表し、
もっとも持続不可能な自治体であると公表しました。

「世界で最下位」ではないのが不幸中の幸いですが、残念ながらジオパークの考えと逆行してますよね。
解説では低水準な給料が大きな原因として触れられていますが、わたし的には「年功序列、保守に伴う消極性(新しいアイデアが苦手)、多勢に無勢なコミュニティ、同調圧力、赤信号みんなで渡れば怖くない…」 が怪しいかなと考えています。こういうこと気付けばもっともっと良い県になるだろうに。 思いやりの心を持つ人が多いし、資源豊富で食べ物も美味しいのにね。ホントもったいない。。!

一方で、千葉県の若者の満足度は全国でトップだったとのこと。
先日ブログで書きましたが、谷津干潟で講義したおばちゃんの話を聞いたら、ね。 まあ、納得の結果です。


私からのお願い
小学生・中学生・高校生の考えをもっと尊重し大切にしていきましょう(^o^)たとえ間違っていても間違いから得られるものもあるので温かく見守りましょうね。


さて、第18回応用生態工学会北信越ワークショップが9月13 日 (AM 10:00~PM 4:40) 、14日 (AM 9:00~16:00)
長野県上田市、御代田市で行われ、その聴講のため、参加してきました。

全体を通しての感想としては、先週行われた谷津干潟の学会大会よりもサイエンティフィックな話が多く、
とても勉強になりました。特に河川に纏わる実験についての詳細が語られていたため、
今後の(河川の豊かな)湯沢市の学術研究にとり役立つだろうと考えられました。

以下、個々の聴講に関する感想を掻い摘んで述べていきたいと思います。

1日目 座学
新しいビットマップ イメaージ
笹本正治氏(長野県立歴史館長)
 石碑や慰霊塔を通し、かつての災害について学ぶことができると話されていました。長野県においては、仁和4年の洪水 (西暦888年)、戌の満水(西暦1742年)、善光寺大地震 (1847年) が大きな水害として有名で、いずれも地震に伴う千曲川の天然ダム構築とそれの決壊 (土石流) によってもたらされたと考えられており、ひどい場合には平地を10.7mの波が押し寄せてきたと語っていました。
 また、人は都合の良いものを残し、悪いものを消そうとする習性を持っていますが、そうはせず、かつての水害を教訓に一人一人が防災の意識を強く持つことが大切とも話していました。
 私の出身地(長野県佐久)は地盤の固い場所で、災害がほとんどないという教育を受けてきましたが、それは間違いということがわかりました。「昔の常識 今の非常識」という言葉、言い得て妙でした。

平林公男氏(信州大学繊維学部 教授)
 羽化トラップ(メッシュ状のテントの内部上側にエタノール皿を入れたもの)を河川に設置して、羽化生物の生物相を観察したり瀬と淵の二次生産量(羽化発生量×P/E比2.8 Speir&Anderson 1974)を比較したりしていました。瀬より淵の二次生産量が高くユスリカ類やガガンボ類が優占すると話していましたが、一斉に羽化が行われるカゲロウ類は、トラップ採集できなかった可能性を示唆していました。
 漁業上、重要な昆虫はカゲロウ類なので、より詳細な研究が行われれば興味深いと感じました。

北野聡氏(長野県環境保全研究所)
 コクチバスの産卵床の時間的・空間的分布パターンについて研究されていました。
 多変量解析を用いれば、よりわかりやすい結果が得られると思いますが、産卵床は流速の少ない場所で多く(集中分布を示し)、5月上旬ごろの水温15~21℃に産卵すると話していました。卵から二週間前後で稚魚になるコクチバス、その防除は難航を極めるだろうと感じられました。


2日目(現地見学)
新しいビットマップ イメージ (3)
 かつての千曲川は砂礫河原が多く多様な動植物が生息していたが、砂利採取により河床高が低下、河原が陸地化し、現在ではハリエンジュやアレチウリが優占してしまっているらしい。ゆえに、陸地部を砂礫河原に戻すことを目的に、陸地部を掘削し河道に土砂を入れ、河川勾配の均平化を図っているらしい。
 結局のところ、その地の生物について詳しくなければ、そうした問題も浮かび上がらないので、皆瀬川や雄物川について積極的に調べていく必要があると感じました。

新しいビットマップ イメージ (2)

 御代田市湯川の豊昇りふるさと公園では、環境美化の一環として河岸に遊歩道が建築されたようです。
 平林氏は「こんな景観を損なうものを作って御代田市役所は一体何を考えているんだ」と呆れていました。私も同感だけど、合理的な研究者と一般的な考え方は乖離しているので、多勢に無勢な日本では、きっと理解は得られないのだろうと思います。

まとめ
先日、ブログで書きましたが、湯沢市のアブ発生量を推定する上で、河川や沢の一次生産量や二次生産量の測定方法の検討が必須です。今回、学び得た知識を活かしながら、湯沢市の河川の生態系について紐解いていきたいです。
プロフィール

湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

御訪問ありがとうございます
カレンダー
08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
湯沢市のお天気時計
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
検索フォーム
Yahoo!ニュース
RSSリンクの表示
QRコード
QR
都道府県別アクセス数
過去1週間の状況です

ジオターゲティング