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松岡のまぼろしの温泉

Categoryジオサイト 山田
こんにちはm(_ _)m

なんだか最近急に暖かく(暑く?)なって、気温の変化にちょっと体がついていけてない、
湯沢市ジオパーク推進協議会事務局のふらっとです。

若干風邪っぽい症状も出てきているので、ひどくならないように用心したいです。
みなさんも、くれぐれもお気を付けください。


さて、本日もまだまだジオサイト候補地 山田についてお伝えしたいと思います。

この一ヶ月、ずっと山田の魅力をお伝えしてきましたが、
ブログの右側についている「カテゴリ」の欄を見ますと、
まだまだ圧倒的に山田の記事が少ないことがわかりますね!
これはやはり、まだまだ山田について語り尽くされていないということでしょう。


というわけで、今日は松岡地区についてのお話です。

『山田の語り草 総集編』「まぼろしの塞の神温泉」より、


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今から60余年(本が発行されたのが2005年なので、実際は70年ほど)
も前のことになりますが、松岡に温泉ができたことがありました。
ほんの短い期間で、それは沸かし湯で、立派な湯治場も建ち、湯治客で賑わったものでした。

そもそも、温泉発見の動機は、
松岡字塞の神地内にある藤原某さんの田圃に、
排水をよくするための暗渠を2本通したところ、
普通ならば「赤ソブ」の金錆水が流れるのですが、
1本の暗渠からでる水は、白い湯華のついた
茹で卵のような匂いの渋い味の水だったのです。

その水を県の衛生試験場に送って検査してもらったところ、
温泉としての利用価値のあることがわかりました。
そこで、水源を確かめるべく、
問題の暗渠を順に掘り返してみたところ、
排水口から30メートルほど掘り進んだ地点が水源と分かったのです。

その水を再度試験場で検査してもらいましたが、
ミョウバンとラジウムを含んだ鉱泉水で、
神経痛・リウマチ・切創・胃弱などに効き目があるとの証明書が送られてきました。

昭和6年に工事に取り掛かった湯治場の間取りは、2階に8畳の部屋3間、
階下にも8畳間のほかに脱衣室、管理室、風呂場、便所を備えた立派なものでした。

開業した年の夏は、珍しさもあってか毎日2・30人のお客さんがあり、
お盆過ぎには泊りの客もあって、結構繁盛しました。

しかし、晩秋から冬になるにつれて寒さが厳しくなると、
深い雪道を寒風に身をさらしてまで湯に入りに来る人は少なくなってしまいました。
経営側では何とかしてお客を呼ぼうとのど自慢大会や一品会などを催したりしましたが、
思うようにお客が来てくれませんでした。

長い冬がようやく去って夏場になると幾分客足が多くなってほっとしたのですが、
秋が深くなるにつれて又さびれてきました。
薪の調達も滞るようになり、管理人が病気入院という事態が重なり、
ついに営業中止のやむなきになってしまいました。


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このお話を読んで、とても驚きました。
現在では、松岡に温泉があった形跡は少しも残っていなかったからです。

僕の大おばちゃんが若い頃には、まだこの温泉があったとのことでした。

こんなに近くに温泉があったなら、
部活の帰りとか毎日寄ってただろうなぁ…。

小安とか秋ノ宮のような「温泉郷」に憧れを持っていたので、
無くなってしまったのが残念でなりません。

しかし松岡地区は山田の中でも特に湧水が多いとのことですが、
まさか温泉も湧いていたなんてびっくりです。


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温泉のお話とは関係ないですが、
松岡地区の外堀集落の神社の境内にある桜が綺麗に咲いていました。

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この桜の木の前でお花見して、いい気分になったところで近所の温泉に…、
何ていう黄金パターンができないのがすごく残念です…。

くやしいからGW中に温泉行くぞー!
  • B!