湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

菅江真澄と歩く⑫ 「幻の湯から未踏を望む」

2013-04-21

 みなさま、こんにちは。
 湯沢市ジオパーク推進協議会事務局のミレーです。

 今回はジオサイト「高松(三途川・川原毛)」「小安」「奥小安」の狭間の空白地帯から、かつて在り今はなき幻の温泉をご紹介します。

 その温泉とミレーが出会ったのは例によって菅江真澄の絵図集「勝地臨毫」でした。小安・奥小安一帯を描いた巻の中で、大噴湯に勝るとも劣らない圧倒的存在感を放っていた絵がありました。
 それが、こちらです。
 (今回の記事も画像大きめ、クリックで多少拡大します)

4_20130419132859.jpg

 ドン!
 この圧倒的な山(岩?)の迫力、いかがでしょうか。
 しかも何やら地質的にもいとおもしろげなる様相。以前紹介したように、菅江真澄は「無いものは描かない」ので、間違いなくこの山には「このように見える何か」があるはずです。
 どらごんさんによれば「パッと見たところ溶岩ドームのように見える」とのことで、正体が気になります。

 絵の右上にもありますが、この絵は「橡湯(とちゆ)」、今日の「栩湯」から眺めた光景のようです。
 栩湯の位置はこちら。クリックしてどうぞ!

totiyu.jpg

 図中にある「石神ノ嶽」が今日の「石神山」だとすると、菅江真澄は以下のような方角を見たことになります。
 目の前にそびえ立つこの巨大な山は、はたして……

南南西

 菅江真澄は栩湯にてもう一枚風景図を描いています。

3_20130419132757.jpg

 兜山に桁倉沼、遠方には東鳥海山……
 この向きです。

北西

 さて、ご紹介が遅れましたが、「栩湯」にはその名の通り、湯治場があったそうです。
 今はなきその姿も菅江真澄は描いています。

5_20130419132914.jpg

 絵の中に留まり、栩湯はやがて幻の湯となりました。人々の記憶からもいつかは消えていくのでしょうか。
 この栩湯に限らず、「雪の出羽路」を読んでいると、かつて在り今はなき温泉の記述が数多く見つかります。
 いつの日か、湯沢の大地に点在する幻の湯を制覇してみたいですね。

 今回の記事を書くにあたり、『東北の湯治場 湯めぐりの旅』([著]永井登志樹、無明舎出版)からヒントをいただきました。ありがとうございました。


 そんなこんなで、「菅江真澄と歩く」シリーズも12回を迎え、ついには湯沢市を飛び出したり怪談話を取り上げたりと暴走もしましたが、当初の予定であった15回まで残すところあと3回となりました。
 最初はジオサイト案内書(初版)の数に合わせて15回シリーズとし、取り上げる内容も各サイト1回ずつにしようと思いましたが、なかなか面白いネタが見つからなかったりそもそも該当の地域の記述がなかったりとと大変でした。

 次からはいよいよ、湯沢と、菅江真澄と、ミレーを結びつけたあの伝説の登場です。


 本日のブログはミレーがお送りしました。



「菅江真澄と歩く」シリーズ バックナンバー

①ジオサイト「院内銀山」より  「追憶の院内銀山」
②ジオサイト「山田」より     「突撃! 山田・松岡七不思議!」
③ジオサイト「稲川」より     「遥かなる稲庭うどん」
④ジオサイト「三関・須川」より  「三関・須川の石と河」
⑤ジオサイト「高松」より     「高松に燃える紅葉」
⑥ジオサイト「高松」より     「白く轟く川原毛地獄」
⑦ジオサイト「小安」より     「小安峡大噴湯、岩を割って息吹く」
⑧ジオサイト「小安」より     「今も昔も節理は摂理」
⑨ジオサイト「岩崎」より     「ごきげんよう、能恵姫様」
⑩ジオばなし「怪談」より     「荒寺の怪」
⑪ジオ広域圏「栗駒山」より   「栗駒ゆっくりひとめぐり」
プロフィール

湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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