湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

リンゴの収穫とビックリマーク

2019-11-19


皆さん、こんにちは。
イトケンです。

先日、移動中に何気なく三関のフルーツラインを通ったときのこと。

いまはリンゴの収穫が最盛期を迎えており、どこの農家さんも作業していらっしゃいましたね。
明日は雪が降る予想でしたし、降雪前に収穫をしたいという気持ちもあるのだと思います。

さて、そのフルーツラインで、こんな標識を見つけました。

photo01_191119.jpg
写真1:道路にあるビックリマーク。これはいったい?

ビックリマークの下にある補助標識には「農耕車多し」の文字が。
つまり、「農耕車が多いので、通行する際には注意しなさい」という意味になるでしょう。

意味としては、何となく分かると思いますが、この標識、実は意外とレア物なのです。

正式には、このビックリマークの標識は27種類ある「警戒標識」のひとつで、
「その他の危険」を表しています。

警戒標識には「踏切あり」や「落石のおそれあり」などがあり、皆さんも一度は見たことがあると思います。
ですが、「その他の危険」となると、どんな場所に設置されるのでしょうか。

例えば、石川県金沢市の場合は、「この先行き止まり」。
自分が大学時代に下宿していていた近所に、この標識がありました。

城下町時代の名残で、市内の一部の道路はかなり狭く、また複雑です。
その結果、一部の場所では道路が繋がっておらず、寸断されてしまう場所があります。
観光に来た他県ナンバーの車が、ときどきこのトラップに捕まっていました・・・。

また、能登方面へ行くと、「波しぶき注意」があります。
海沿いの道路では天候が悪いと波が道路まで来ることもあるので、その注意のためですね。

このように、「その他の危険」の標識は、ほかの警戒標識では表せない
いろいろな危険に対する注意を運転者に知らせるためのものなのです。

フルーツラインの場合も、ほかの標識では表せないので「その他の危険」になったのだと思います。

ちなみに「レア物」と最初に書きましたが、全国での正確な設置数はわかりません。

しかし、むかし某民放の番組で東京と石川県の2カ所で、このビックリマークの標識を
1日でいくつ探せるかという企画をやっていたのですが、結果は東京で2つ、石川県で5つでした。

各都県ともに、まだまだ設置されているとは思いますが、
それでも他の警戒標識に比べれば、やはり「レア物」ということができると思います。

今回のビックリマークの警戒標識は、自分が探した限り、あともう一つフルーツラインにありました。

もし機会があれば、最盛期を迎えたリンゴの収穫風景をご覧になりつつ、
警戒標識も探してもらえたらと思います。

イトケン

冬支度が着々と

2019-11-13


皆さん、こんにちは。
イトケンです。


最近はお堅い内容ばっかりだったので、今回は短く軽い内容をば。


先週末のことですが、泥湯温泉から川原毛地獄を通り、秋ノ宮温泉まで続く
「秋ノ宮小安温泉線」が冬期閉鎖になりました。

そのため川原毛地獄は来年の春まで訪れることはできません。

それも何だか寂しいなと思い、仕事ついでに今年度のラスト川原毛に行ってきました。
すると、何故だか普段に比べて噴気が活発なような・・・。

photo01_191113.jpg
写真1:活発に見える噴気。

photo02_191113.jpg
写真2:噴出口に見える黄色い部分が硫黄の結晶。

紅葉シーズンだった先月の下旬ごろに来た時よりも明らかに元気。
あまり活発になりすぎるのも困りものですが、紅葉の時期に活発な噴気が見えると
観光客の皆さんもより満足したと思います。

なのに冬期閉鎖のタイミングでがんばられてもなぁ。

まあ、大地は生きてるので、その時々によって具合が変わるのは、
人間と同じかもしれませんね。

この噴気とも半年ほどお別れです。

湯沢もあちこちで冬支度が急ピッチで進んでいます。
皆さんのお住まいの地域はどうですか?

季節の変わり目なので体調管理には気を付けつつ、
冬に向けてがんばっていきましょう!


イトケン

「雪害」は災害

2019-11-07


皆さん、こんにちは。
イトケンです。

11月に入り、湯沢はますます寒くなってきました。
ラグビーワールドカップの決勝が終わったためか、一段と祭りの後のような寂しさを感じています・・・。
まあ湯沢はラグビーと関係なかったのですが・・・。

南アフリカは強かった!
次回のフランス大会も盛り上がると良いですね。

さて、今日は冬がすぐそこまで来ているということで、湯沢と切っても切れない「雪害」について考えたいと思います。

雪害は、文字通り雪による被害のこと。

ご存知の通り、湯沢は「特別豪雪地帯」に指定されるほどの場所ですが、
湯沢の人曰く、災害といえば「それくらい」とのこと。

地震も台風も来ないから安心だよ、と言われることもあるのですが本当でしょうか。
消防庁のデータをもとに、近年よくみる風水害の被害と雪害の被害を比較してみました。

結論から言うと、ここ10年の国内での死者数は「雪害によるもののほうが多い」です。

この10年の死者数の合計は、雪害が794人風水害が748人でした。
(筆者注:風水害の死者数のうち、2年分のデータに行方不明者数を含んでいますが、死者数とほぼ同等と考えました。)

多くの人々が犠牲となった昨年の7月豪雨(西日本豪雨)や一昨年の九州北部豪雨などの
死者数を合計しても実は雪害による死者数の方が多いのです。

グラフ1が雪害のもの、グラフ2が風水害によるものです。

graph01.png
グラフ1:ここ10年の雪害による被害。黒字が死者数、緑字が住家被害数。


graph03.png
グラフ2:ここ10年の風水害による被害。黒字が死者・行方不明者数、青字が住家被害数。

どちらも棒グラフ(左軸)が死者数、折れ線グラフ(右軸)が住家被害のうち全壊と半壊を合計したものです。

雪害による被害は、毎年一定の死者がでていることがわかります。
日本海側の降雪量が少なかった2015年でも27名が亡くなっており、風水害の死者数で最も少なかった同年の15名を超えています。

一方で住家被害は大きな違いがあります。

風水害の被害では毎年600棟以上の住家が全壊もしくは半壊をしています。
多い時には2万棟近い住家が被害にあっています。

反対に雪害による住家被害は少なく、多くても70棟ほどとなっています。

風水害では短時間に広範囲で大量の水に襲われるため、多くの住家に被害を与えるのでしょう。
そのため住家の被害を防ぐことは難しいですが、早め早めの避難をすることで風水害から命を守ることにつながると思います。

その点からみると、雪害は短時間に広範囲で大量の水(雪)に襲われるという意味では同じですが、
風水害に比べると災害発生中に水(雪)を「除去できる」ことが大きな違いでしょう。

しかし、「除去する」ことがある程度可能な災害だからこそ、風水害による死者と異なる傾向がでています。
それは除去中、つまり「除雪作業中」に亡くなった人が大変多いということです。

グラフ3をご覧ください。

graph02.png
グラフ3:雪害時の死者数と、「除雪作業中」に亡くなった人数と「65歳以上」の人数。

一番左の赤い棒グラフが死者数(グラフ1の死者数と同じ)、
青い棒グラフがそのうち「除雪作業中に亡くなった人数」、
オレンジ色の棒グラフが死者数のうち「65歳以上の人数」を表しています。

一目瞭然ですね。
雪害の死者というのは、その多くが除雪作業中、そして65歳以上の人なのです。

つまり、本来は注意さえすれば防ぐことができる被害だということ。

自然災害による被害をゼロにすることはできませんが、この雪害に関しては
被害を減らすことが可能」なのです。

しかし、グラフを見るとここ10年で死者数の大きな減少は無く、まだまだ周知不足だと考えることができます。
ただ、地方の高齢者が雪かきをしたいと思っているのではなく、若い人がいないため仕方なく除雪している現状もあり、
より効果的な注意喚起を模索しつつ、IoTなどの新技術の導入も合わせて進めていく必要があるかと思います。

ちなみに秋田県内でも、ここ3年だけですがデータをみると毎年5人以上が亡くなっています。
負傷者も県内全体で100人前後、湯沢市内でも10人前後が毎年のようにでています。

今年もまもなく冬がやってきます。

「自分は大丈夫」と思わず、しっかり命綱を付けるなどして
自分の身を守りながら、雪と格闘していただけたらと思います。

私も初めての湯沢の冬なので、「いのちだいじに」作戦でがんばりたいと思います。

イトケン

<出典>
・総務省消防庁「消防白書」の平成22年版から平成30年版の中の
  第1章「災害の現況と課題」、第5節「風水害対策」、「風水害の現況と最近の動向」
  第8節「その他の災害対策」、「雪害対策」、「1 雪害の現況と最近の動向」
  
・総務省消防庁「今冬の雪による被害状況等」の平成22年から平成30年

・秋田県の「雪による被害状況等について」の平成29年から令和元年

健康第一!

2019-11-01


皆さん、こんにちは。
イトケンです。

さて、今回は少しジオパークから離れてしまいますが、最近の実体験から感じたことを書きたいと思います。

それは「健康第一」ということと「薬に対する考え方」です。

うちの子どもを近くの病院につれていったり、自分も体調不良で病院へ行ったりすると
こちらでは「抗菌薬(抗生物質)」がよく処方されます。

症状によっては抗菌薬が必要な場合も当然ながらありますが、
一般的にいう「風邪」の場合、この抗菌薬は効きません。

なぜなら、この抗菌薬は「細菌」が体内で増えるのを抑えたり、殺したりする薬なので、
それ以外(ウイルスや真菌など)には効果がありません。

風邪はウイルスによって起こるものなので、抗菌薬を飲んでも意味がないわけです。
不必要な薬を出されることは、無駄にお金を払っているという言い方もできますね。

そして、さらに大きな問題が「薬剤耐性菌」です。

抗菌薬は細菌に対して効果があると言いましたが、細菌の中には「効きにくい」ものもいます。
人間でいうと、個性みたいなものでしょうか。

たとえ適切に処方された抗菌薬でも、患者さんが自己判断で飲むのを途中でやめてしまうと、
この抗菌薬が「効きにくい」細菌が生き残ってしまうことがあります。

これが薬剤耐性菌です。

この耐性菌が増えることで、抗菌薬による治療が難しくなり、最悪の場合、亡くなってしまうこともあります。

そのため国も風邪などに抗菌薬をなるべく使用しないようにとの方針を示していますが、
自分が体験した限りでは、医療関係者も含めて湯沢市ではまだまだ普及啓発が遅れているように感じました。

そんな中、この抗菌薬の使用状況の地域差について全国健康保険協会(協会けんぽ)が調査内容を公表しました。

協会けんぽ加入者という条件付きにはなりますが、
「風邪(*1)」と診断された患者さんに対する抗菌薬の使用状況などが分析されています。

それによると協会けんぽ加入者全体では2015年度は43.6%が抗菌薬を使用していましたが、
毎年少しずつ減少し、2018年度には31.4%になったそうです。

2016年以降の国全体の取り組み強化が一定の効果として出ているのでしょう。

さらに今回の調査では、2017年度のみではありますが都道府県別の抗菌薬の使用状況も公表されています。

それによると秋田県は35%弱(*2)で、全国平均の35.9%よりは低いとの結果でした。
それでも3割以上のケースで、不必要な抗菌薬が処方されているのは
なかなかに驚きの結果かと思います。

抗菌薬は万能薬ではないことを医療関係者だけではなく、
私たち一人ひとりがしっかりと知る必要があるのだと思います。

ジオパークには直接関係はありませんが、普段の業務を普段通りにしていくためには、
心身ともに健康な状態を維持することが何よりも重要だと改めて感じました。

健康であれば、薬を飲む必要もないですしね・・・。

ちなみに今月は「薬剤耐性対策推進月間」です。
皆さんも病院に行く際には、薬剤耐性菌のことを少しでも
思い出してもらえたらと思います。

まずは病院へ行かないようにするのが一番ですけど(汗)

イトケン

-----------------------------------------------------------------------------------
*1:「風邪」は急性上気道炎(急性上気道感染症)とレセプトに存在するものを抽出している。
*2:協会けんぽが公表しているデータでは、グラフだけでしか都道府県別の割合を見ることができないため、
  秋田県の正確な数字は不明である。


<参考>
・全国健康保険協会(協会けんぽ)の「レセプトデータ等を活用した分析結果の公表について」の
 「別添2 協会けんぽにおける抗菌薬の使用状況の地域差」より

2年間ありがとうございました(なぎはる)

2019-10-31

なぎはるです。

私がゆざわジオパークを勤務し、ブログ執筆をし続け、ちょうど2年が経ちました。
2年間ずっと身を削る思いでしたが、ブログの内容に強く共感する一部の読者からたくさんの励ましの声をいただきました。
いつの間にかそれが、私が仕事をする上での心の糧になっていたと思います。
ブログの読者に対しては本当に感謝の念に堪えません。ありがとうございました。

ジオパークに関わる仕事に携わっている人はご存知かと思いますが、ジオパークでは主に3つの集団(慣習を重んずる行政、合理的な考えを大事にする研究者、さらには多様な考えを持つ地域住民)が足並みを揃えながら活動を行う必要があります。
当たり前のことですが、そうした集団の考えが一致するというのは、まずなく、足並みを揃えることも同様に難しいんですね。その都度問題が発生し、本当に悩まされました。
市役所職員の中で「働きかけたら損する」という考えが蔓延していたり(今のジオ班はそんなことありませんが)、「ジオパークは防災教育だ!」「日本列島形成まで語れないとジオパークでない!」とレール敷きする研究者がいたり、「ゆざわは地熱だから地熱を押していけ」という地域住民がいたり等々…各々の考え方を尊重する一方、各々の考えを完全には理解できていなかったんですね、自分の中で幾度となく葛藤がありました。

ただ、「苦は楽の種」といいますし、今まで悩んできた軌跡というのは、自分の成長だけでなく、ゆざわジオパーク、さらには湯沢市にとっても良い影響を与えただろうと信じております。現に今はだいぶ楽になりましたからね、長かったですが頑張ってきた甲斐がありました^^;


最後に、皆さんにお伝えしたいこととしては、「問題を解決できるのは自分だけ」ということ、です。
私がまずいと感じる問題は、私が解決していきますので、皆さんが感じる問題というのは、是非みなさんが積極的に働きかけて解決していただきたいと思います。それは一時的な苦難を伴うかもしれませんが、きっと将来、皆で楽しみを享受できるのだろうと思います。

今までブログを見ていただきありがとうございました。
ブログの読者、ジオガイドさん、今まで去っていった事務局員に心から感謝いたします。
なぎはるでした。

HPのリニューアルオープンを乞うご期待!
プロフィール

湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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