学術調査(山谷~関口)
2014-07-12
心配された台風8号も、ゆざわにはほとんど影響を及ぼさず過ぎ去っていき、ホッと一安心ですね。
ジオの恵み「三関のサクランボ」の収穫期で、果樹園には雨よけのビニールがたくさんかかっていたので、とても心配していたので、胸をなでおろしました。
台風も過ぎ、間もなく本格的な夏が来るのかなと、暑さを想像して多少げんなり気持ちが萎えかけているゴゴティーです。
ということで、今回は、心配した強い風の被害を受けずに済んだサクランボ畑の近くを先日、学術調査した時の様子をお伝えしたいと思います。
その日の朝は、湯沢市街地から国道398号を稲川方面に向かい、途中、山谷トンネルの近くから林道に入るというコースで調査を始めました。
この日の一つ目のターゲットは、昭和30年代にその石を採集してタイルを作っていたと記録の残る「湯沢陶石」です。
林道に入って少し進んだところで採石をしていた場所が見えてきます。

そこいら一帯(山全体)が同じ岩石でできているところで、雄長子内岳火砕岩(流紋岩質)と呼ばれています。稲川側から見た時に非常に目立つ「雄長子内岳」や「雌長子内岳」も同じ岩質で、結構広い一帯が同じ石でできているようです。
林道を作った時に切り開いた露頭(地質などがよく見えるよう表面に出ている場所)が連続していて、とてもよく観察できます。道脇に少し入るとフキやミズといった山菜類もいっぱいありました。(その日は学術調査なので、収穫はグッと我慢しました…)
露頭をよく観察すると、こんな石です。

昭和30年代から40年代初めにかけて、これと同じような岩質の石を採集し、砕いてタイルの原料としたようです。現在はタイルも作られていないため、全く採集もされていません。
非常に硬くて緻密な石で、サンプルを採集するためにハンマーでたたいて適当な大きさに砕くのが非常に大変でした。(特にこの日は日差しが強くて、朝から暑かったので、汗だくになりました。)
とても広い範囲に大量にあるので、将来何かに使えればよいとも思うのですが、良いアイデアは浮かびません。
気を取り直して、次の調査地に向かいました。
次の調査地は、その林道を山谷から関口方面に向かう途中から少し入ったところにある場所です。(わけあって詳しい位置情報はお知らせできません。)
そこで、関口石と同じような石の地層の露頭(地質がよく見えるように表面に出ているところ)をさがし、そこを見つけて石をたたいて割ってみて「化石」を見つける。という調査です。
ちなみに関口石というのは、砂岩で、昔は墓石や石の彫刻品などに盛んと使われていたもので、こんな石です。

・・・向きが変ですが・・・
この関口石とほぼ同じような時代の石からは、(ゆざわジオパークのほかの場所でですが)貝の化石とかが結構出てきたりします。
数年前の調査では、近くの場所をちょっとだけ調べたのですが、発見していませんでした。
今回は、少し丹念に調べてみようということで向ってみました。
露頭を見つけ、少し石を叩いてみると、 ・・・
・・・
・・・
・・・ を! 何か見つけました。!!

よく見ると葉っぱの化石だと思われます。(やったー)
(写真は、事務所に持ってきて机の上で撮りましたのであしからず。)
そのあとも、葉っぱではないかと思われるものや植物の茎(枝?)かもしれない炭化物のようなものが出てきたりしました。
いずれ、この後、すべてを専門家に見ていただいてからの結論となるのですが、探していたものを見つけたときのような喜びがありました。
地質図に書かれている貝化石は発見できませんでしたが、一応、調査の成果はあったのでホッとしています。
その日午後からも調査は続いたのですが、今日のテーマ地「三関」周辺ではなかったので、そして、だいぶ長いブログになってしまったので、今日はこの辺にします。
機会があれば、この続きも書いてみたいと思っています。
多少暑くても、フィールドはやっぱりいいな~ と、改めて感じているゴゴティーでした。
ジオの恵み「三関のサクランボ」の収穫期で、果樹園には雨よけのビニールがたくさんかかっていたので、とても心配していたので、胸をなでおろしました。
台風も過ぎ、間もなく本格的な夏が来るのかなと、暑さを想像して多少げんなり気持ちが萎えかけているゴゴティーです。
ということで、今回は、心配した強い風の被害を受けずに済んだサクランボ畑の近くを先日、学術調査した時の様子をお伝えしたいと思います。
その日の朝は、湯沢市街地から国道398号を稲川方面に向かい、途中、山谷トンネルの近くから林道に入るというコースで調査を始めました。
この日の一つ目のターゲットは、昭和30年代にその石を採集してタイルを作っていたと記録の残る「湯沢陶石」です。
林道に入って少し進んだところで採石をしていた場所が見えてきます。

そこいら一帯(山全体)が同じ岩石でできているところで、雄長子内岳火砕岩(流紋岩質)と呼ばれています。稲川側から見た時に非常に目立つ「雄長子内岳」や「雌長子内岳」も同じ岩質で、結構広い一帯が同じ石でできているようです。
林道を作った時に切り開いた露頭(地質などがよく見えるよう表面に出ている場所)が連続していて、とてもよく観察できます。道脇に少し入るとフキやミズといった山菜類もいっぱいありました。(その日は学術調査なので、収穫はグッと我慢しました…)
露頭をよく観察すると、こんな石です。

昭和30年代から40年代初めにかけて、これと同じような岩質の石を採集し、砕いてタイルの原料としたようです。現在はタイルも作られていないため、全く採集もされていません。
非常に硬くて緻密な石で、サンプルを採集するためにハンマーでたたいて適当な大きさに砕くのが非常に大変でした。(特にこの日は日差しが強くて、朝から暑かったので、汗だくになりました。)
とても広い範囲に大量にあるので、将来何かに使えればよいとも思うのですが、良いアイデアは浮かびません。
気を取り直して、次の調査地に向かいました。
次の調査地は、その林道を山谷から関口方面に向かう途中から少し入ったところにある場所です。(わけあって詳しい位置情報はお知らせできません。)
そこで、関口石と同じような石の地層の露頭(地質がよく見えるように表面に出ているところ)をさがし、そこを見つけて石をたたいて割ってみて「化石」を見つける。という調査です。
ちなみに関口石というのは、砂岩で、昔は墓石や石の彫刻品などに盛んと使われていたもので、こんな石です。

・・・向きが変ですが・・・
この関口石とほぼ同じような時代の石からは、(ゆざわジオパークのほかの場所でですが)貝の化石とかが結構出てきたりします。
数年前の調査では、近くの場所をちょっとだけ調べたのですが、発見していませんでした。
今回は、少し丹念に調べてみようということで向ってみました。
露頭を見つけ、少し石を叩いてみると、 ・・・
・・・
・・・
・・・ を! 何か見つけました。!!

よく見ると葉っぱの化石だと思われます。(やったー)
(写真は、事務所に持ってきて机の上で撮りましたのであしからず。)
そのあとも、葉っぱではないかと思われるものや植物の茎(枝?)かもしれない炭化物のようなものが出てきたりしました。
いずれ、この後、すべてを専門家に見ていただいてからの結論となるのですが、探していたものを見つけたときのような喜びがありました。
地質図に書かれている貝化石は発見できませんでしたが、一応、調査の成果はあったのでホッとしています。
その日午後からも調査は続いたのですが、今日のテーマ地「三関」周辺ではなかったので、そして、だいぶ長いブログになってしまったので、今日はこの辺にします。
機会があれば、この続きも書いてみたいと思っています。
多少暑くても、フィールドはやっぱりいいな~ と、改めて感じているゴゴティーでした。