マイロナイト

Category事務局のつぶやき
皆さんこんにちは

最近とても寒くなってきましたね
事務局もまだ暖房が入っていないので、寒さがすこぶる身に刺さります

さてさて

今回は、「美の郷ゆざわジオパーク構想」のジオサイト候補地の一つ、三関にあるマイロナイトについてお話ししていきたいと思います
以前、マイロナイトについて麓沢のことをお話ししましたが今回は、『マイロナイトってどういう石なの?』という疑問が多く出ましたので、ここで簡単にですが説明させて頂きます

マイロナイトまたはミロナイト(別名、圧砕岩ともいいます)は、断層深部の変成作用が働く高温の領域で、壊れることなく塑性変形した断層岩のことです
その変形機構は細粒多結晶化です

一般の変成岩では変成作用の進行に伴い、変成鉱物の粒径は増加するのですが、一方、マイロナイトでは、再結晶鉱物の粒径が減少するほど強い剪断応力のもとで再結晶した特殊な変成岩なのです

また、マイロナイトは断層運動に伴って、短時間岩石の温度や圧力が上昇したり、また変形を受けてできる岩石のことを動力変成岩(どうりょくへんせいがん)という名称にもなります

麓沢マイロナイト
ちょっと見えづらいですが、圧迫と引っ張りを受けて押しつぶされたような形になっています

断層帯に形成される変形岩としては、断層に沿った深度ごとに浅い方から深い方に向かって、ガウジまたは断層角れき(ブレッチャー)カタクレーサイトマイロナイトが形成されます

ブレッチャー

多結晶細粒化による塑性変形が生じ始める温度は鉱物種により異なります
花崗岩質の上部地殻では、上部地殻の最深部の温度で石英の塑性変形によりマイロナイトが形成されます

ちなみにゆっくりとした塑性変形では地震は発生しないので、マイロナイトができる場所は非地震帯となります

…以上
ザックリとですが、マイロナイトの説明をさせて頂きました
普段使うことのない言葉が多数使われていて、ちょっと混乱しそうになりますが
こうやって見ると、道端にある石も色々な状態を経てここに転がってるんだなぁ~と思うと、感慨深くなりますネ

ではこれにて今日のブログはお開きにして…今日は湯沢市ジオパーク推進協議会事務局のふぢが担当しました
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