雪の情景。

Category事務局のつぶやき
 おはようございます。本日は、先日お隣の横手市にある秋田ふるさと村に立ち寄った際に、県立近代美術館で開催されていた展示会で雪国秋田の情景を描いた作品がありましたので、そちらをご紹介したいと思います。

・かまど

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 上の作品は、秋田市出身の木版画家、勝平 得之(とくし)の秋田風俗十題の作品の中の一つで「かまど」になります。得之は、生涯秋田を離れず、古き良き時代の風俗を題材に制作を続けた画家となります。


・かきだて

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 こちらも同じく秋田風俗十題の作品の一つになります。「かきだて」っていったいなんだろうと思われた方もいらっしゃると思いますが、「かきだて」とは、風雪から家を守るための囲いになります。外に出るときは、上の作品のように巻き上げて出入口を作りました。

・かまくら

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 こちらも、勝平 得之の作品ですが、皆さまご存知の「かまくら」です。お隣横手市の小正月行事です。元々は、井戸や川の傍らに雪室を作り、水神様を祭るものだったそうです。今でもかまくらの内部に水神様の依代(よりしろ)が置かれています。また、かまくらの中で子供達は、祭壇にみかんや甘酒を供え、道行く人には賽銭をあげます。横手近くの六郷地域では、天井のないかまくらを作るそうです。
 
 雪国ならではの雪の情景は、作家たちにとっても作品制作の上で良きテーマになったようです。作品で描かれたような生活がこの地であり、先人達が厳しい冬と闘いながらも、この地での生活を受け入れながら、今があるんだなと深く感じました。
 以上、本日の担当はゆざわの子でした。
 


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