湯沢市ジオパーク推進協議会は、秋田県湯沢市の「世界ジオパーク」認定登録に向けて、日々奮戦中です。
ゆざわジオパークのいろいろな情報や事務局の日々の感想をつづるブログです。

院内石を調べてみた

2020-12-08

皆さん、こんにちは!
イトケンです。


すっかりご無沙汰となってしまいましたね。


師走に入り、ゆざわは本格的な冬に少しずつ向かっています。
こんなご時世ですので、体調管理には例年以上に気を付けましょう!


さて、実はここ2,3週間、市役所の2階で院内石の実験、そしてミニミニ展示をしていました。
何をしていたのかというと、湿度の吸収や放出が優れていると言われる院内石を使って、
実際にどれくらい水を吸うのか調べてみたのです。


ただ、本来の石材の吸水率は日本工業規格(JIS規格、JIS A 5006)にのっとった実験により測定するので、
今回はあくまで簡易的な実験での結果となることだけご注意ください。

photo201208_01.jpg
写真1:市役所2階にある「ゆざわジオパークインフォメーションボード」。ボードは1階のロビーにもあります。

photo201208_02.jpg
写真2:そのボードの裏にひっそりと展示。

photo201208_03.jpg
写真3:院内石の水漬け。動きがないので地味です・・・。


実験としては単純で、

①院内石を水中に静置し、吸水(2週間ほど)
②吸水後の質量を測定
③乾燥機に入れ、70℃で乾燥(16時間ほど)
④乾燥後の質量を測定。

保管していた院内石が乾燥しているかどうか分からなかったため、吸水させたのちに乾燥させる形としました。


早速結果をいうと下記のようになりました。


乾燥後の質量(g)吸水後の質量(g)吸水率(%)
試料199.65114.7115.11
試料267.6079.2517.23


おお、意外と吸ってる!
単純に考えれば、乾燥重量50kgの石材があるとすると、最大で約8kgの水を吸うことになりますね・・・。
すごいな・・・。


同じ凝灰岩で石材として有名な「大谷石(おおやいし)」も吸水率は高く、JIS規格で18%前後、
そのほかの吸水実験で20%以上という報告例もありました。


こういった特性を昔の人は良く分かっていたようで、住居の床下に院内石の破片を敷いていたようです。
身近にあるものを上手に生活の中に取り入れていたのですね。


ただ、吸水率が高いことは良いことばかりではなく、ゆざわのように寒い地方だと
吸水した水が凍ることで、石材が割れてしまうことが考えられます。


そのはずなのですが、院内石を使った塀や蔵はあまり劣化していないような気がします・・・。
何か仕掛けでもあるのでしょうかね??


それとも単純に耐久性が高いのか、実は岩石中の水は凍りにくいのか・・・。


まだまだ分からないことだらけですね(汗)。


何かご存知でしたら、ぜひ教えてくださいね。


ではでは。


イトケン


プロフィール

湯沢市ジオパーク推進協議会事務局

Author:湯沢市ジオパーク推進協議会事務局
世界ジオパーク認定登録を目指して日々活動している「湯沢市ジオパーク推進協議会」事務局です。

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