松岡鉱山

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こんにちは

今日で3月も終わりですね

先日雑貨屋に行ったら、新年度にむけての買い物をしている人が多くいて、
もう今年度も終わるんだなぁと実感しました

気持ちを新たに、24年度も頑張っていこうと思います

さて、今日は松岡鉱山についてお話しします

松岡鉱山は、松岡新城集落にあった鉱山で、慶長年間(1596~1614)に発見されたといわれています

高品位の銀や金、鉛、亜鉛鉱などを産した鉱山でした

文化・文政年間(1804~1829)には、当時の学者である佐藤信淵(のぶひろ)が鉱山経営の指導にあたり、
1日に銀100貫(375kg)という盛況ぶりをみせていました

一時はわが国有数の鉱山に挙げられるほど盛況な鉱山でしたが、
昭和22年、大水害により坑道が水没し休山しました

鉱山跡地は、JR湯沢駅の西南西約4.5km、新城集落の南山腹にあります
ここは、白山(288.7m)の北東斜面にあたります

松岡鉱山跡
廃坑・整地された松岡鉱山跡

周辺の地質は、中新世後期(800万~600万年前)の女川層の院内軽石質凝灰岩、火山礫凝灰岩類と
これを貫く流紋岩溶岩からなります

院内軽石質凝灰岩類は、800万~600万年前の海底火山の活動によるもので
院内地域に広く分布する酸性凝灰岩類と同じ時代のものです

流紋岩は白山の溶岩円頂丘を形成し、台山花崗閃緑岩の活動時期の火山岩です

松岡鉱山は、切畑川沿い北北東に延びる2つの断層、
山の田断層と松岡断層に挟まれた地溝状(凹状)構造北端に位置しています

坑口、ズリ場へ行く道
松岡鉱山跡の坑口・ズリ場へと続く道

今日のブログは、湯沢市ジオパーク推進協議会事務局のトビウオがお伝えしました

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